【1日1分でできる】骨盤まわりをバランスよく動かし整える「骨盤のゆがみ改善ヨガ」
普段の何気ないカラダのクセから、骨盤はゆがんでいくのです。骨盤のゆがみから、気づかないうちに左右の筋肉バランスが崩れていることもあります。今回は、骨盤のゆがみ改善と足の筋肉を使っていくストレッチをご紹介します。
骨盤のゆがみを招く原因
骨盤とは「腸骨」「恥骨」「坐骨」「仙骨」の骨の総称ですが、どのような原因で歪んでしまうのでしょうか。骨盤のゆがみを招く主な原因を解説します。
骨盤まわりの筋肉の硬さ
骨盤はまわりの筋肉によって支えられており、その中でも重要なのは上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉「腸腰筋」。この腸腰筋は一つの筋肉ではなく、大腰筋・小腰筋・腸骨筋の総称です。大腰筋は背骨と大腿骨を繋いでいる筋肉、腸骨筋は骨盤と脚の付け根を結ぶ筋肉、小腰筋は背骨の下部から骨盤付近についている筋肉です。これらの筋肉が固まることで、骨盤のゆがみが起こりやすくなります。
仙腸関節の歪み
関節に隙間ができることも骨盤のゆがみの原因の一つ。背骨の下部にある仙骨が、骨盤の左右の腸骨と組み合わさってできる「仙腸関節」は、強い圧力にとても弱く、持続的な力が加わったり、強い力で押されるとゆがみやすくなります。
骨盤まわりの左右筋肉量の差
骨盤まわりの左右の筋肉量の違いも、骨盤ゆがみの原因になります。
姿勢のクセ
・猫背
・巻き肩
・座る時に足を組む
・お姉さん座りをする
・立っている時に、どちらかに体重をかける
・うつ伏せでスマートフォンを見る
・寝る姿勢がうつ伏せか横向き
など、姿勢のクセによっても、骨盤がゆがむことがあります。
妊娠や出産
子宮が大きくなるにしたがい内臓の位置が変わる、急激な体重の変化で体の重心がずれるなど、骨盤に負担がかかることで骨盤がゆがみやすくなります。
骨盤が歪むとどうなるの?
骨盤の歪みは美しい姿勢を妨げるだけじゃなく
・生理痛
・内臓などの不調
・腰痛
・肩こり
・O脚
・冷え
・くびれの位置の左右差
・肩の位置の左右差
・ポッコリお腹
など、さまざまな不調を引き起こし、太りやすい体質を招きます。歪みを改善しないまま放置すると…と症状が進行したり、痩せづらくなることも。骨盤まわりをバランスよく動かすヨガで、骨盤の歪みを改善していきましょう。
1日1分続けて「背骨・骨盤のゆがみ」を改善!キャットストレッチ
今回は、「キャットストレッチ」というヨガのポーズをご紹介します。背骨や骨盤のゆがみを整えてくれるポーズなので、一日1分でよいので毎日続けていきましょう。
やり方
①四つん這いのポーズになる。
②右足を床と並行になるように、あげていく
③左手も床と並行になるように、あげていく
④そのままキープをし、呼吸をしていく(反対側も同じようにする)
キツい時は、脚を伸ばしたままつま先だけ床に下ろしても大丈夫です。ヒザのけががある方や、腰の痛みがある方は無理をしないでお休みしてください。
ポーズをとる際のポイント
・あげた脚の方の骨盤が上がらないように気をつける
・お腹と脚の力を使うことを意識する
・体重を手の方にかけないようにする(お尻を少し後ろに引き下げる感じ)
私は小さな頃から左足に重心をかけるクセがありました。身体のクセは日々積み重なっていくと、大きなゆがみにつながってしまいます。以前は自分の身体を観察する機会がなかったため、骨盤のゆがみに気づくことができたのはヨガを始めてからでした。私の場合「くびれの位置の左右差」が際立っていたのですが、十数年放置してしまった身体のクセを改善することは難しく、今でも気がつくと左側に重心をかけてしまいます。
まずは、自分の骨盤のゆがみに気づくこと。そこから日々、意識をすることが大事だと思います。長年かけてできたゆがみは、簡単には改善されません。諦めずに時間をかけながら、一緒にゆがみを改善していきましょう。少しずつですが、わたしも以前よりはゆがみが改善できています。
動画で動きを確認したい方はこちら
他にも骨盤のゆがみを改善するストレッチをご紹介しています。
AUTHOR
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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