カナダ先住民ヨガ講師に学ぶ「失ったアイデンティティ」の取り戻し方【内なる創造主とつながろう】
内なる創造主とつながるための練習
私はクリー族だ。別名“ニヒユ”は「大地の人々」または「四体の人」を意味する。私たちはみな、4つの要素、つまり肉体、感情、知力、霊性を併せ持ち、それらはメディスンホイール(聖なる環)の基盤をなしている。この環は4つのセクションに分割され、4つの方向(東西南北)、4つの季節(春夏秋冬)、4つの人生サイクル(誕生、成長、老齢、死)を象徴し、すべての人やものが相互につながっていることを表す。だから人生でバランスをとるには、メディスンホイールのバランスを整える必要がある。ヨガも同じだ。心、体、精神のバランスと調和を育む。儀式用に三つ編みされたスイートグラスのように。この練習を通じて、内外の創造主と再びつながるための旅に出よう。
最初にプラーナヤーマと太陽礼拝を4回行い、私たちの幸福のために4つの方角、4つの季節、4つのライフサイクル、私たちに備わる4つの要素を称える。ターダーサナ(山のポーズ)に入り、今日の練習で育みたいことを決める。
――シェイラ・ストーンチャイルド
①スチランドラーサナ(針の穴のポーズ)
四つん這いになり、左手を大地に根づかせる。息を吸って右腕を空に向かって伸ばし、胸を開く。息を吐きながら右腕を左手の下にくぐらせて伸ばし、右の頬を大地につけたら、数回呼吸する。準備ができたら左手でマットを押し、息を吸いながら体の右側を開く。息を吐いて四つん這いに戻る。反対側も同様に行う。
②マルジャリャーサナ&ビティラーサナ(猫と牛のポーズ)
すべての指で大地を押し、母なる地球から体を引き上げる。息を吸いながら胸を前に開き、目線を父なる空に向ける。息を吐きながら背骨を丸めて猫のポーズに。息を吸って胸から体の前面を開き牛のポーズに。また息を吐いて背骨を丸めて猫のポーズに。自然な呼吸を続けながら4回繰り返す。
③ターダーサナ(山のポーズ)
アドームカシュヴァーナーサナ(下向きの犬のポーズ)から山のポーズに入る。両足は平行にして腰幅に開き、手のひらを前方に向ける。上半身を広げ、腕と脚の筋肉を引き締める。恥骨を母なる大地に向かって押し下げ、骨盤から頭頂部まで父なる空に向かって引き上げる。
④ハイランジ
骨盤をマットの前方と平行にする。右足を大地に根づかせ、左足を大きく一歩後ろに引く。左膝を床に下ろし、肩を後ろに回す。胸を開いて左膝を大地から浮かせる。息を吸って両腕を頭上に伸ばす。息を吐いて前の脚の膝を曲げる。息を吸って前の膝を伸ばし、吐きながらさらに深く膝を曲げる。4回繰り返す。反対側も同様に行う。
⑤ヴィーラバッドラーサナⅡ(戦士のポーズⅡ)
息を吐きながら戦士のポーズⅡに移行し、両腕を左右に伸ばして上半身をT字にする。両つま先を大地から持ち上げて、静かに元に戻す。太腿を強く使って体幹に火をつける。深く息を吸い、体が全方向に広がるように息を吐きだす。反対側も同様に行う。
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