古代インドから継承されるムドラ(手のヨガ)入門〜エネルギーを高める手のポーズ〜
アルダパリガーサナ(半分の門のポーズ)とアルダパタカムドラ
このポーズは違いや距離を埋め、霊性と世俗を結びつける能力を象徴する。
【ムドラ】
手のひらを平らにし、薬指と小指を曲げ、人差し指と中指を伸ばす。このアルダパタカ(半分の旗)ムドラは、流れる川の土手に私たちが橋を架けることを表す。
【アーサナ】
膝立ちになり足の甲で地面を押す。右膝を90度に曲げて外に開き、つま先を右に向けて足をしっかり地面につける。
両手でアルダパタカムドラをつくり、右肘を右の太腿にのせて、手を心臓の高さに合わせる。左腕を頭上に伸ばして手のひらを下に向け、体を右に倒していく。目線は前方に。あるいは空に向けて体に軽いねじりを加えてもよい。さらに難度を上げるなら、右膝を真っすぐに伸ばしてかかとの真ん中を地面につけ、つま先を空に向ける。
【祈りの言葉】
「聖なる母よ、あなたとの距離を感じている人々のために、私が架け橋になれますように。
私の言葉が人々に平和をもたらし、私の行いが人々の慰めとなりますように」
アンジャネーヤーサナ(三日月のポーズ)とプッシュパプタムドラ
このポーズでは霊的な領域から浄化の水を集め、目と心を清める。
【ムドラ】
指を揃えて手のひらを平らにし、指をやや曲げてお椀の形にする。手のひらの外側同士を合わせる。
これは与えて受け取るためのムドラであり、「手のひらいっぱいの花」を意味する。ムドラをつくりながら、息を吸うときに両手から心に光が流れ込む様子を想像しよう。息を吐きながら、自分の心の光を世界に放つようにする。
【アーサナ】
アンジャネーヤーサナは、美しいアプサラ(天の踊り子)だったアンジャニの息子、アンジャネーヤ(ハヌマーンの別名)にちなんで名付けられた。ハヌマーナーサナ(猿王のポーズ)に女性的な要素を加えた、アンジャニの美しさを称えるポーズだ。
膝立ちから左足を前に踏み出し、かかとの上に左膝がくるように調整する。腰を落としてローランジの姿勢をとり、両手でプッシュパプタムドラをつくる。少し背中を反らせ、胸を空に向けて開く。
【祈りの言葉】
「息を吸うとき、私は多くを受け取ります。息を吐くとき、私は惜しみなく与えます」
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