深い悲しみに打ちひしがれ不安が広がる中で「自分を取り戻す6つの方法」
ヨガティーチャーのカレーナ・ヴァージニアが新型コロナウィルスによる集団的な悲しみと新型コロナウィルスの感染拡大が私たちに教えてくれることについて語ります。さらに、深い癒しのプロセスを勢いよく始めるための6つのヒントもご紹介します。
胸がドキドキして、自分の一部を奪い去られたかのように胃の中に願いが満たされない感覚。またしても午前3時に違いない。昨日はあまりにパーソナルなことを発言してしまったり、投稿したりしてしまってないか?やり過ぎてなかったか?この世のためになることをせずに一日中、心地良い場所に雲隠れしてなかったか?また動き回り過ぎてなかったか?こうして、繰り返し自分を責めてしまうのです。私はやりすぎ?それとも十分やれていない?
ムカムカして暑い夜。誰かが私のこの体の中に横たわっているかのように、私の心は昼夜を駆け巡り、私自身の存在を恥じています。子供たちに自由を許し過ぎてはいないか?外から戻って子供たちは手を洗ったのか?子供たちは6フィートの距離(社会的距離)を本当に取っているのか?依存を克服する手助けをする際、自分は感覚が麻痺してはいないか?
繰り返しにはなりますが、私は細かいことに目を向けて、魂の中に存在する本当の悲しみや切望を感じないように心がけています。悲しみと後悔、伝統への憧れ、当然と思っていた故人たちとの瞬間や時間は、感じるには辛すぎます。そう思っているのは自分でも恥ずかしいことだと思います。一体私はどんなヨギなのでしょうか?
私が感じているのはトラウマです。それは集団的で先祖から伝わるトラウマです。それは私に限ったことではありません。私たちは皆悲しんでいます。私たちは生まれ変わる時、何らかの非常に痛みを伴うことが起こります。そしてそれはある種の非常に深く集中的な治癒のように感じられるのです。
あなたもそれを感じることができますか?
先祖からのトラウマの継続
この世界的なパンデミックの時代に私たちはステイホームが求められる中、集団的に先祖からのカルマを癒しています。そのメッセージは明確です:家から出ることは安全ではありません。声を使わないで下さい。秘密を明かさないで下さい。ハーブや呪文について話さないで下さい。そして決して権力者に真実を話すことはやめましょう。そうしたらあなたは死ぬでしょう。外には危険が存在します。それは死に至らしめる可能性があり、多くの人がなくなっています。それは財政と安全を奪い去る可能性があります。隠れて下さい。
このウイルスは目に見えませんが、命と仕事を奪い、私たちの世界に絶対的な混乱をもたらしています。毎日のニュースを見ていなかったとしても私たちは感じます。私たちの体は知っています。
私たちの体は数十年分の寿命を保持し、私たちの細胞は数十世代分の数を保持しています。私たちは自分の家の中、体の中、細胞の記憶の中に収監されています。そして私たちは平和のために戦い、あまりにも長い間虐待や人種差別を引き起こしてきた権力の乱用を訴えたいのです。家に閉じ込もり、価値のない恥ずかしい昔話を思い出した時、どのように私たちはそこから逃げ、平和を訴えることができるでしょうか。
私は動物が試験に用いられることは好きではありませんが、ある研究に用いられたマウスは細胞が知っていることを証明しています。
私たちのDNAは羞恥心や恐れを受け継ぎ、その影響で行動に悪影響が出ます。この研究ではあるグループのマウスを捕獲し、不安を引き起こす刺激に晒す際、そのマウスの生息場所に桜の香りを漂わせました。それ以降、桜の香りがする度にマウスは恐怖反応を示しました。更に、不安を引き起こす刺激に決してさらされたことがないそれらのマウスの子孫のいくつかの世代を試験した際にも、桜の香りを嗅ぐと常に恐怖反応を示しました。私たちの曽祖父母が迫害、戦争、病気、不平等、抑圧、虐待、人種差別、またはその他の大きなトラウマを経験したとしたら、それらのトラウマは依然として私たちのDNAに残っているのです。
そして、それに加えて、敏感な私たちは、自分の個人的な悲しみにも対処しながら、世界が抱える痛みを感じているのです。この大変な時期だからこそ、自分自身に思いやりを持って接するべきです。
世界を癒すために自分自身を癒す
良い知らせは、私たちは癒すことができるということです。私たちは自分たちの子供たち、姪、甥、近所の子供たちなどのためにこれらのトラウマを癒すことができるのです。実際、私たちは今、祖先の血統を癒すように求められていると思います。
人権のためのデモ行進はスピリチュアルです。システム化された人種差別を訴えることはスピリチュアルです。屋上から人種差別を止めるよう叫ぶことはスピリチュアルです。この地球をより良くするための変化を生み出すときはいつでも、私たちは自らの精神を具体化しています。
怒りは私たちを行動へと駆り立てます。怒りによって「悟りは得られない」という昔の話は変わりつつあります。怒りを否定することは、私たち自身を檻の中に閉じ込めておくための歴史的な戦術でした。母なる地球は、私たちが歩むこの聖なる土地の虐待、弾圧、抑圧、攻撃、人種差別、そして破壊を「これ以上しないように」と私たちに伝えているのです。
私たちは今回の件で繭の中の蛹となり、今は蝶になりつつあると私は信じています。私は今回の「リセット」が奇跡の準備をしていると本気で信じています。その言葉を軽はずみに使っているのではありません。
私は変化のために自らの経験を語りましたが(かつてトランプ氏から受けたわいせつ行為を訴えた)、それに対して憎しみを受けています。死の脅迫を受け、深い恥と心の痛みを感じました。私は特権を持つと言われる白人女性ではありますが、PTSDと損失による耐え難い痛みを経験しています。世の不条理に立ち向かう有色人種の人々は、スピリチュアルな戦士であることを周りから攻撃される際、どう感じるでしょうか。
非常に繊細な人間であることは容易ではありません。私たちのエネルギッシュな免疫システムは繊細で、私たちはより良い世界を思い焦がれています。私たちは平和と正義を切望しています。私たちは他人を傷つけ、私たち自身の痛みはまるで皮膚が火傷したかのように痛みを感じます。私たちは怒っています。私たちは混乱しています。私たちは箱に閉じ込められたかのように感じ、私たちの魂はこれ以上やめて欲しいと叫んでいるのです。
ヒーリングのプロセスを始める6つの方法
この社会的距離が求められる時代、不安感や痛み、羞恥心や恐れが非常に蔓延している今、自分自身と自分の直感、そしてその他とのつながりを深めるのに役立ついくつかのヒントをご紹介します。
1. 感じる
深い痛みと羞恥心を経験し、私が前進する唯一の方法は、恐れ、怒り、ショック、パニック、悲しみ、不安、失望、絶望を自分自身が愛情を持って深く感じ、表現できるようにすることだと学びました。あなたがいま感じていることのうち、どれくらいがあなたのものですか?
それはエネルギッシュな重さがありますか?それは先祖から受け継がれたものですか?それは集団的な悲しみですか?それを癒すに当たり、それを感じることはできますか?自分の感覚を意識しましょう。トラウマは物語を生み出します。そのため、私たちは自分たちの中を移動するエネルギーを理解することができます。その物語はどれほど本当でしょうか。体のどこかに痛みを感じる場所はありますか?この質問を自分に問いかけてみてください:痛みのうち何パーセントがあなたのものですか?80%?60%?40%?あなたの痛みではない痛みについてあなたが他人にできることは何かないか、考えてみてください。私たちは互いに助け合うときに集団的ヒーリングを加速します。
2.ガイドに助けを求める
チャイルドポーズで額を床に置き、心臓よりも低くなると心が静まり、心が開きます私はこの祈りを述べるのが好きです。「親愛なる神様、この重さを生み出している心と体、そして魂の痛みを取り除いてください。天使を送り届け、私のものではない恐怖と暗闇を持ち上げ、原点回帰させてください。そうすれば、愛と光へと変化します。アルケミー(錬金術)が起こりますように。そうです。そうしましょう。そうしましょう」。
3.体を動かす
体を揺らしましょう。トラウマを動かしましょう。ダンスをしましょう。タップをしましょう。体をマッサージしましょう。愛のホルモン・オキシトシンを解放するためにあなたの手を使って皮膚を撫でましょう。自分を抱きしめましょう。強く抱きしめましょう。そしてただ呼吸をしましょう。自分自身を思いやりましょう。自分の力を諦めていませんか?必要に応じてプラクティスは変えて良いですが、毎日のプラクティスを継続しましょう。プラクティスの内容がどうであれ、向上させることです。ヨガでも瞑想でも外でのランニングでも良いのでしっかり継続して行いましょう。必要に応じて泣きましょう。必要なら叫びましょう。トラウマを動かしましょう。何度も何度も何度も動かしましょう。この瞬間、あなたの中に最高のティーチャーが存在することを意識しましょう。私たちは自分たちがどれほど愛されているかを認識し、振動を高めたときに奇跡が自然と起こります。私たちは自分自身の主権を取り戻すことが求められています。私たちは成長し、進化しています。過ちは犯すもの、それこそが人生なのです。大丈夫、うまく行きます。
4.奇跡のためのスペースを作る
あなたの家、心、そして精神を散らかすものすべてを取り除きましょう。人々があなたを脅かすテキストや動画を送るのであれば、制限を設定しましょう。そのスペースを作ったら、スピリットガイドに人類への奉仕を手伝ってもらいましょう:“あなたは私に何をさせますか?どのようにしたら良いですか?誰と一緒に行ったら良いですか?いつしたら良いですか?”そして、耳を傾けます。あなた自身の体験を語るように求められるかもしれません。無実の人々を傷つけているシステムを壊すように求められるかもしれません。立ち上がって人権と平等のために戦うように求められるかもしれません。耳を傾けましょう。観察しましょう。必要以上に考えすぎて反応するのではなく、熟考した上で心から行動を起こしてください。新しい世界が生まれつつありますが、私たちは自分自身と他者のために立ち上がる必要があります。
5.自然の中で時間を過ごす
グラウンディングしていないと感じたら、外に出て裸足で歩き回りましょう。自分自身をグラウンディングしてください。この新しい地球には、注目すべき多くの秘密があります。花を見てください。花が開花しています。そこには希望があります。生まれ変わりがあります。あなたは幸せに値します。あなたは繁栄に値します。あなたは祖先から続くトラウマを何層も癒していますし、スピリットガイドと天使があなたを助けています。
ステイホームは閉じ込められているわけではありません。どこでも咲きます。鉢の中でさえ花は咲きます。植物は育てることと愛だけを必要とします。それをあなた自身に置き換えてみてください。エネルギーが詰まった感じがしたら呼吸を続けてみてください。そうすれば自らを自由にすることができます。引き寄せるためにリラックスしましょう。押したり引いたりする必要はありません。その代わりに求め、許しましょう。このやり方を遵守すればするほど、ギフトは簡単に手に入ります。それは愛の法則であり、迂回路ではありません。それは真理の法則です。
6.エネルギッシュに他人と手を取り合う
同じように感じている人々と新たなコミュニティを作りましょう。古いコミュニティがまだ機能するなら、ソーシャルディスタンスを考慮しながら、オンラインとオフラインの両方で集会を開催します。今こそ嫉妬、競争、虐待、人種差別などの問題を永続させる根底にある信念を学ぶときです。他人の話に耳を傾け、あなた自身の心にも耳を傾けましょう。他人があなたについて考えたり、述べたりしていることを手放しましょう。
不健全なシステムやコミュニティに参加する場合には、神様の力を借りる前に自分をよく観察しましょう。自分の心の声に正直でありましょう。そして自分の全ての行動に責任を持って生きましょう。この変化を起こすために私たちが皆心を開き、一つの輪となるのです。
教えてくれたのは…カリーナ・ヴァージニアさん
カリーナ・ヴァージニアさんはニューヨークシティ郊外在住のヨガインストラクターであり、ライフコーチ、スピリチュアル・メンターとしても活動している。#Metoo運動の先駆者として、また米司会者のオプラ・ウィンフリーが率いる信念チームのメンバーとしても知られる。インスタグラム:https://www.instagram.com/karenavirginia/?hl=ja
ヨガジャーナルアメリカ版/「We Are All Grieving Right Now. Here, How to Feel Whole Amid Uncertainty」
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