ニキビやあご下のたるみと"消化"の意外な関係:アーユルヴェーダのビューティ・スキンケア

 ニキビやあご下のたるみと"消化"の意外な関係:アーユルヴェーダのビューティ・スキンケア
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あごの下の皮膚のたるみは、アグニのバランスの乱れに関連しています。私たちの食べた物や人生を消化する消化の火であるアグニのケアをしましょう。また、肌のごわつきやしわは、硬く緊張した状態と水分不足が主な原因です。

これらはすべて最初は少しずつ現れ始めますが、バランスの乱れの原因となることをやり続けると、状況がさらに加速していきます。そして、多くの場合が老化のプロセスのせいになっていますが、実はそのほとんどは、食事と生活のバランスの乱れによるものです。

消化不良は、筋肉や脂肪組織の質に悪影響を及ぼし、皮膚にくすみとして現れます。そして身体的な側面だけでなく、精神や感情の状態も、皮膚の見た目と機能に反映されます。

にきびは、消化器系の乱れの種類や程度によって、不健康な食生活、組み合わせの悪い食べ物、よく噛まない、間食をする、一度に食べ過ぎるなどが原因となり発生します。アグニが乱れると、結果として排泄が滞り、リンパ液が鬱血し、体は皮膚から毒素を排出しようとします。

また、最近の外的環境はかつてないほど酸性になっていて、それによりさらに乾燥が進み、ほこりや他の汚染物質と相まって、これも肌にとっての悪影響となっています。

アーユルヴェーダのスキンケアを取り入れよう

それでは、肌をサポートする簡単にできる実践をご紹介します:

肌に合ったオイルで、アビヤンガ(アーユルヴェーダのセルフオイルトリートメント)を行う。オイルは温める作用または冷ます作用があるので、ヴァータタイプの乾燥した冷たい肌にはゴマ油が良く合い、ピッタタイプは、オリーブオイル、ヒマワリ油、またはココナッツオイルが適しています。 カパタイプには、軽めの温めるオイル、ホホバオイルやアーモンドオイルが合うでしょう。一番良いのは、煎じたハーブ入りの薬用オイルです。植物が肌に吸収されるときに、植物のもつ知力が働くからです。ハーブが身体にバランスをもたらすだけでなく、肌の見た目とより深い層の品質を向上させます。

新鮮な空気の中で15分ぐらい日光に当たりましょう。自然光をできるだけ取り入れ、人工照明の使用を最小限に抑えます。

石鹸の使用は、必要に応じて脇の下やデリケートゾーンを洗う時に留めて、それ以外は使わないようにしましょう。

体に影響を及ぼす化学物質の使用を避けてください。 肌につけるものも、食べたり、匂いを嗅いだり、聞いたり、見るのと同じようにそれを摂取しています。

それでは、多くの肌タイプに効く簡単に自宅でできる、スキンケアのフェイシャルレシピをご紹介します。

よく熟した柔らかい小ぶりのアボカドを、小さじ2の非加熱や未精製のはちみつと、小さじ1のローズパウダーと少量の水もしくはローズウォーターのみと混ぜ合わせます。 にきびができている場合は、ローズウォーターとターメリックを使うと良いでしょう。

ヨガのポーズのパワンムクターサナ(風のポーズ)は、消化に非常に良いポーズです。また、体質や体調に合わせたプラーナヤマ(呼吸法)の定期的な練習は、ドーシャのバランスを保つだけでなく、プラーナの流れを維持し、肌に十分な栄養をもたらします。

良く笑い、人生をそのまま受け入れることです。抵抗するのではなく、人生の流れに身をゆだねましょう。シンプルに生きましょう!

肌へ影響をもたらす大部分は、内側からのものです。五感を通して取り入れる全てのものと人生を消化しましょう。真の美しさは内側から滲み出るものです。

マイラ・リューイン
マイラ・リューイン photo by Jorge Atramiz (http://www.jorgeatramiz.com/  @jorgeatramiz) 

ライター/マイラ・リューイン
アーユルヴェーダとヨガを30年以上学び実践する。何千人ものクライアントが本来の自然なバランスのとれた健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきた。ニュージーランドを拠点とするHale Pule アーユルヴェーダ & ヨガの創設者・代表として、この2つの変容の科学を学び癒しを得るための幅広い機会を提供する。その内容は、アーユルヴェーダ・ヘルス・コンサルテーションからヨガ・アーユルヴェーダ指導者養成コースにいたるまで多岐にわたる。栄養学とアーユルヴェーダの2方面からコンディションづくりをサポートする食事と、ヨガのクラスが愉しめる今最も注目のコンセプトショップ「THE_B」にて、アーユルヴェーダメニューを監修。

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translated by Nami Matsuo



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