ヨガでもっと幸せな気分になる方法

 ヨガでもっと幸せな気分になる方法
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プラーナハタヨガにおいて常にきわめて重要な役割を有している。古代のタントラ教の文書には、『ハタヨガ・プラディピカ』や『ゲーランダ・サンヒター』と同様に、生命力を増大させ、導き、制御するためのさまざまな技術が列挙されている。これらの文書のなかで、アーサナはハタのより深い実践のための基礎として描かれている。なぜなら、アーサナは容易に実践することができ、生命力の解放を手助けするからである。ポーズのプロセスは――ポーズを通して呼吸をすることで――プラーナの流れの詰まりを解消する。それぞれのポーズは、それぞれの仕方でプラーナを解き放つ。たとえば前屈は、落ち着かせ、沈静化し、根づかせるタイプのプラーナを増大させる。後屈は、より開放的で、活力を与えるタイプのプラーナの力を解き放つ。
クラスが終わったあと、気持ちが良くなる最大の理由は、プラクティスが、よりバランスのとれた、完全な仕方で、あるいは特定の精神的、身体的な必要に適した仕方で、生命力がはたらくのを助けるからなのだ。それぞれのアーサナが生命力にたいして影響を及ぼす原理については、ハタの伝統とアーユルヴェーダの双方において説明されている。これらの教えを学び、実践するほどに、私たちはどのポーズがどのような状況にたいして役に立つのかを知っていくことができる。ときに、それまで素晴らしいと感じてきたなんらかのプラクティス(あるいはスタイル)にたいし、だんだんそう感じなくなっていることに気づくことがあるだろう。それは、自分にとって変化のときが訪れていることを知らせるサインかもしれない。


「生命力」は、いわば宝の蔵である。自在に活用できるようになれば、プラクティスを通じてより多くを達成できるようになる。「プラーナのコントロールこそが究極の強さである」インドで尊ばれる聖典のひとつである『シュリーマッド・バーガヴァタム』は、こう述べている。まずはアーサナから始めて、プラーナのパワーの活用に慣れていこう。熟達すればするほど、ヨガのもつ無限のポテンシャルをもっとはっきりと知るようになるだろう。

 

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Text by ROD STRYKER
Translated by Miyuki Hosoya