仕事、恋愛、子育て…人生の困難を乗り越えるプロセス「RAIN」とは

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仕事、恋愛、子育て…人生の困難を乗り越えるメソッド「RAIN」とは

TARA BRACH
TARA BRACH
2018-01-16

私たちの毎日には、大なり小なりの困難がつきまとう。たとえば、1か月かけて仕上げた報告書を書き直すよう上司に言われたとき。または、婚活がうまくいかなくて、このまま一生ひとりなんじゃないかと絶望的な気持ちになったり。他にも、パートナーに別れを告げられた、抑制がきかなくて食べ過ぎてしまう…そんな困難を乗り越えるためのプロセス「RAIN」を紹介しよう。きっと心が軽くなり、明日への活力を取り戻せるはずだ。

自分の気持ちに真摯に向き合うのは難しい。危機に見舞われたり、行き詰まりや混乱を感じたりするときには、ひと呼吸おいて、その状況に誠実に向き合おうと思ってはいても、反発したり、逃避したり、感情にとらわれてしまうものだ。
確かに、現状を見つめられなかったり、耐えられないと感じたりすることがある。また、一時的な拠りどころを得て重圧が減り、息がつけるようになって気分が上向くこともあるだろう。けれども、そのときにはっきりとした意識を持って状況とつながっておかなければ、より大きな誤解や葛藤が生まれ、周囲の人たちや自分の心との隔たりも大きくなってしまう。
12年ほど前から、多くの仏教指導者が、辛く激しい感情に対処する助けとなる、新しいマインドフルネス(気づき)の方法を説くようになった。これは「RAIN」(このプロセスの4つのステップの頭文字をとったもの)と呼ばれる、場所や状況を問わずに実践できるプラクティスだ。
このプラクティスは、体系的な方法によって意識を明確な方向に導き、混乱やストレスをはねのける。つまり、苦しいときに何に意識を向けるべきか、ということを教えてくれるのだ。そして、定期的に実践するにつれて、もっとも奥深い真実へと戻っていく力も強めてくれる――このマインドフルネスのプラクティスは、雨が降ったあと、空が晴れ渡って空気が澄んでくるように、日々の生活に新たな広がりと落ち着きをもたらしてくれるものなのだ。
さらに、RAINは、その時々の状況にあらがおうとする習慣を直ちに改めてくれる。それが激しい怒りを感じることにしろ、煙草を吸うことにしろ、強迫観念にかられることにしろ、どんな方法であらがおうとするのかは問題ではない。自分の内側や周囲で起きている何かををコントロールしようとすることが、自分の心や、自分が生きている世界とのつながりを断ってしまうのだ。RAINの最初のステップを実践したときから、このような無意識の習慣を排除することがスタートする。
ちなみに私は、これまでこのプラクティスを調整し、発展させながら、何千人もの生徒やクライアント、メンタルヘルスに携わる医療従事者たちに指導を続けてきた。つまり、RAINは、私自身の人生にとっても重要なプラクティスなのだ。
それでは、RAINの4つのステップを、多くの人がもっとも有益に実践できると思われる方法で紹介していこう。

Translated by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版Vol.35掲載

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