太っているのは恥ずかしい?新時代のインフルエンサーが世界に発信したいこと

 太っているのは恥ずかしい?新時代のインフルエンサーが世界に発信したいこと
Christopher Dougherty
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「ソーシャルメディアで得る名声や自尊心なんて、私が目指しているヨガ的なライフスタイルにはまったくそぐわないわ」と彼女は言う。「だから皆さん、どうか私を放っておいてくれない?」

とはいえ、スタンリーはわずか数年でものすごく注目を集めるようになった。2015年以降は、フォーブス誌(Forbes)、ボナペティ誌(Bon Appétit)、USAトゥデイ紙など無数のメディアに取り上げられ、昨年からはニューヨークタイムズ紙でのヨガQ&Aの回答を担当している。ポッドキャスト「Jessamyn Explains It時代は中身を求めているAll」はセカンドシーズンに入り、さらにはマリファナの合法化や一夫一婦制の欠点など、タブー視される政治色の強い問題に取り組むウェブシリーズを立ち上げようとしている(初回のゲストはヨガティーチャーでボディポジティブの提唱者であるダナ・ファルセッティの予定)。

時代は中身を求めている
Photo by Christopher Dougherty

スタンリーは人々が自分に注目するのは、太った黒人女性がタフなアーサナに挑むのを見慣れていないせいだと思っている。アメリカのヨガは「白人優位主義に深く根ざしている」と彼女は言う。西洋社会の近代ヨガや、彼女曰く「男性視点での白人主体の美の基準」による迫害やボディシェイミング(体型中傷)に対し、スタンリーは辛辣に批判している。彼女は自身のインスタグラム(「細い子が太ってる子に興味を持ったり友達になりたがるなんて変な話ね(2018年8月投稿)」)や、2017年に出版した自著『Every Body Yoga』、さらに日常の会話でも、常に自分を太っていると言う。そうすることで、太っているイコール恥という一般的な概念を払拭したいからだ。その目的のために、彼女は活動家として自身の姿を人前に出し、世間のヨガ体型への思い込みを取り払い、ヨガクラスにそぐわないと思っている人たちに勇気を与えようとしている。

時代は中身を求めている
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Story by Lindsay Tucker
Photos by Christopher Dougherty
Translation by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.64掲載



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