性的暴行のトラウマ、アルコール中毒を克服して|私の人生を変えたヨガ
ヨガの力
公園で無料ヨガクラスを開講した当時、最初数回の夏は見えない生徒(つまりゼロ)に向かってひたすら授業を行っていました。そろそろ皆様もその理由をお判りかと思います。時々母親や何人かの友人が見にきてくれました。しかし、私がしたかったのはコミュニティを力づけることでした。ですから、誰も現れなくても、まるでそこに何百人もの参加者がいるかのように授業を行い続けました。
人々を刺激し、それぞれの持つ力を引き出し、そしてその中にある素晴らしさを発見したいのです。昨年の夏は200名以上が私のヨガクラス、通称ゲトー・グル(the Ghetto Guru)に参加してくれました。ソーシャルメディアを通じ、私について意志が強く、首尾一貫した人間であることを知ってくれたのだと思います。私のコミュニティの中でヨガの力が発揮されていることを感じています。私たちの仲間のヨギの一人は、ヨガとの出会いでマインドセットが変化し、90kgも痩せました。
これまで出会った人の中でも私が気に入っている変身ストーリーは16歳のアフリカ系アメリカ人男性の話です。ウィルは母親がドラッグを使用している現場を見かけたり、父親が刑務所から出所した現場を目の当たりにしたりするなど、私のように人生の初期にトラウマを経験しました。私が彼に会ったとき、彼は怒っていて、傷ついていて、そして高校では行動を改めるよう特別指導クラスに入れられていました。私たちは一緒にヨガとマインドフルネスをプラクティスし始めました。当初、彼は消極的でしたが、しばらくして、ウィリアムはとても上手になり、私は彼にヨガクラスを指導する方法を伝授し始めました。そのことが彼に自信をもたらしたようです。6週間の練習の後、彼は目標であった特別指導クラスから通常クラスへと戻ることができました。
そんなのヨガのおとぎ話かって思う人もいるかもしれませんが、その通りです。私が前向きな思考と忍耐力で命を吹き込んだおとぎ話です。信じれば、おとぎ話でも何か自分に変化を起こすことができるんです。
ウェルネスを自分のコミュニティの人間たちが理解できるよう伝えていくための組織、「Yoga N Da Hood」によって私の夢(仕事)は明確化しました。公園、レクリエーションセンター、学校、そして教会で教えることによってヨガに参加しやすくしています。去年私たちは地域の人が参加しやすいような無料のヨガとマインドフルネスを提供し、3,000人以上の人々が参加してくれました:私たちはトラップヨガ、ビヨンセヨガ、アフリカのドラムに合わせたヨガなどを提供しました。また、子供向けの色使いでヨガニードラをデザインし、子供とその指導者たちを対象に、ストレスをなくし、トラウマを乗り越え、マインドフルの動きを毎日の生活に活かせるカリキュラムを提供しました。私たちの活動はキースト・パークから始まって、現在は5つの公園、27の学校、そして1つの巨大教会にまで拡大しています。
また、ワークショップ、大学、学校、企業、世界中のクールなコミュニティで、自分の人生を変えるために自分のマインドを変える力について指導する機会をいただいてきました。
私はウェルネスを誰もが利用しやすいものにするため、皆様とパートナーシップを組む機会を嬉しく思っています。
教えてくれたのは…エボニー・スミスさん
ダラスを拠点に、トラウマを意識したヨガティーチャー、ヨガセラピスト、マインドフルネスインストラクター、神経言語プログラミング・プラクティショナー、認定ウェルネスコーチ、モチベーショナル・スピーカーとして活躍している。彼女はYoga N Da Hoodの創設者でもある。
ヨガジャーナルアメリカ版/「Yoga Transformed Me After Trauma and Sexual Assault」
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