「心の健康」にヨガが効く5つの理由

 「心の健康」にヨガが効く5つの理由
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ヨガインストラクターで正式な資格を有する心理療法士でもあるアシュレイ・ターナーは、ヨガが心と感情を癒すほか、自信や人間関係に関する問題など、たくさんの問題を解決するかぎを握っていると話している。

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ヨガを定期的に行うと、どれほど(精神的に)気持ちいいか気づいていただろうか。

ヨガインストラクターで資格を有する心理療法士でもあるアシュレイ・ターナーは、ヨガの心理学を学ぶ画期的な300時間ヨガ心理学上級ヨガ指導者養成講座を来月新たに開講するが、ヨガが心と感情を癒すほか、自信、人間関係、生まれ育った家族に関する問題など、たくさんの問題を解決するかぎを握っていると話している。

「ヨガは一種の心理学です。ヨガのあらゆる側面が、心や人間の本質に働きかけます。感情が肉体にどう宿るのか、感情が行動や心にどんな影響を及ぼすのか、という点に働きかけるのです」とターナーは言う。ターナーは、ヨガによって自尊心が低かったことに気付き、それに対処できたことを打ち明けている。「このコースでは、アーサナだけではなくヨガのもっと深い根の部分を正しく認識してもらいます。つまり心と感情に及ぼす良い働きです。」

ヨガが心の健康と安定にプラスに働らく5つの理由を紹介しよう。ターナーによれば、ヨガによって人間関係さえも改善されるという。

ヨガが心の健康にプラスに働く5つの理由

その1

ヨガによって交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態に変化するため。つまり、闘争か逃走の状態から、休息と消化の状態に移行するということだ。ヨガによって不安を感じなくなり、リラックスした状態になる。深い呼吸を始めるとすぐに、闘争か逃走状態から抜け出てゆとりが生まれ始め、神経系が鎮まってくる。

その2

ヨガは自己意識の確立を助ける。

私たちはヨガを通じて、自分自身を知り、自分自身と中立的な関係を築けるようになる。自分を信頼できるようになる。潜在意識が「私はこの時間をかける価値のある人間だ、私にはこの努力をする価値がある」と、語りかけてくるため、もっと運動をするようになり、健康的な食事を取るようになる。1日の終わりには、あらゆることが自分自身との関係にたどり着く。もっと自分自身に自信をもち、自己意識と自分の中心にしっかり根を下ろしていれば、健康的でバランスのとれた自我を確立できる。そこでは、何も証明する必要がなく、何も隠す必要がない。勇気が湧いてきて、意志が強くなる。難しい会話を恐れることもない。なんであれ最後は満足のいく結果になるということがわかるようになる。

その3

ヨガによって恋愛関係がうまくいくようになる。

自分自身がもっとバランスが取れていて、自分自身と穏やかな関係を築ければ、パートナーとも同じ関係を築ける。自分自身に向けるのと同じように思いやりのある無条件の愛のレンズを通して、パートナーを見ることができるようになる。また、パートナーに反発しないようになる。パートナーに噛みつくことが賢い選択ではないこともわかるようになるだろう。

その4

ヨガによって、自分の「影」の資質を認識するようになる。

ヨガで太陽のエネルギーと月のエネルギー(光と闇)を結びつけると、それまで気づかなかった自分自身の性質に気づき、あらゆることにもっと意識的になる。私はこれまで、カール・ユングの影の概念を対象に多数の研究を行ってきた。私たちは緊張やこわばり、エネルギーのもつれがある体の部分をどう見ているのだろうか。実は、心理的エネルギーや感情的エネルギーが宿っているのは、そういう場所なのだ。私たちは外側から中に働きかけるので、アーサナがとても重要になる。後屈をすれば、胸部が開いて肩甲骨の間のこわばりが解消される。するとある時、それ自体に気づかないこともあるが、ある種の感情の解放がみられるようになる。それは、心の動きを移行または変化させて、弱さや欠点を抱えながら全力を尽くすことに心の扉を開くということだ。

その5

ヨガは生まれ育った家庭の問題に対処するのを助ける。

私たちの生まれた家庭は本質的に、私たちのカルマ(業、前世の善悪の行為によって現世で受ける報い)である。押し返すことはできない。そこに生まれたので、それが自分の家庭となった。生まれ育った家庭とは、私なりの言い方をすれば、私たちが背負っている神聖な傷であり、(非を責めるよりもむしろ)もっと意識的に引き受けるべきものだ。それを変えられるのは、あなただけだ。あなたができる唯一のことは、自分の行動と振る舞いをコントロールすることだ。ほかの人たちは必ずあなたとは異なる形で現れてくる。戦士のポーズを思い出してみよう。ヨガはあなたが立ち上がり、最善を尽くすのを助けてくれる。

 

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Text by JENNIFER D'ANGELO FRIEDMAN
Translated by Setsuko Mori