7人のヨガ賢者が語る「今、伝えたいヨガの精神」vol.4 柳本和也先生

 7人のヨガ賢者が語る「今、伝えたいヨガの精神」vol.4 柳本和也先生
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――ヨガに出会い肉体的な変化だけでなく、内面的な成長が著しかったという和也先生。精神面では、やはりヨガ哲学から影響を受けたのでしょうか。

「実は『ヨーガスートラ』を最後まで読んだことはないんです(笑)。でも、アーサナを練習するだけでピースフルな精神が育まれました」。

――ヨガが好きなあまり、練習をやりすぎて体を痛めたことも。

「ポーズ欲が高まり、もっと難しいポーズを習得したい、キープ時間を伸ばしたいと思い、アシュタンガヨガで無理をしてしまったんです。けがを機に体に負担をかけずアーサナが深まる方法はないかと考え、誕生したのが『アサナマンダラ』というオリジナルのヨガ。アシュタンガヨガとは違う観点から、無理なくアーサナ本来の効果を感じられる体の使い方を考案しました。アサナマンダラはけがの反省から生まれたメソッド。僕にとってヨガは、自分と向き合う機会を与え、新たな可能性を呼び覚ましてくれるものでもあります」。

――現在は、神奈川県・辻堂で主宰する「udaya yoga studio」での指導のほか、ヨガ講師養成講座やヨガイベントなどに引っ張りだこ。今後の展望を尋ねると…

「これといって欲もないし、ビジョンもないかな」と、大らかに笑います。しかしその言葉の裏にあるのは、ヨガを伝えたいというひたすらに純粋な思い。今年新たに、都内で超初心者向けのクラスを開催したのも、旅先で出会った人に即席のヨガレッスンを行うのも、もっとヨガを知ってほしいという思いの表れだといいます。

「自分を導いてくれたヨガをこの先10年、世代や性別を超えて指導していきたいですね。ヨガさえあれば誰でも人に貢献でき、国籍を超えて交流できます。これからも出会うすべての人たちに、ヨガの魅力を伝えていきたいです」

インタビューに答えてくれたのは…柳本和也先生
ヨガインストラクター、udaya yoga studio 主宰。バリ島でヨガに出会い、アシュタンガヨガの権威ケン・ハラクマ先生に師事。現在アシュタンガヨガに加え、独自に開発したメソッド、アサナマンダラの指導も行う。

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Photo by Shoko matsuhashi
Text by Ai Kitabayashi
yoga Journal日本版Vol.61掲載



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柳本和也 国際ヨガの日