7人のヨガ賢者が語る「今、伝えたいヨガの精神」vol.3 中村尚人先生

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7人のヨガ賢者が語る「今、伝えたいヨガの精神」vol.3 中村尚人先生

長くヨガに親しみ、指導者としても活躍し続けるティーチャーたちにとって、ヨガとはどのような存在なのでしょうか? 伝えていきたいヨガの精神、そして人生にヨガがどのように影響しているのかをじっくり語っていただきました。7人のヨガ賢者の3人目は、中村尚人先生です。

♯CASE3「『アーサナから入る』は理にかなっている」

理学療法士として医療の現場に長年携わっている中村先生が、今注目している分野があります。それは、「身体心理学」。心と体を分けない身心一如の考え方が、ヨガに通じるといいます。

「西洋医学では心身を分けて考えるのが普通です。つまり、心理学と医学は完全に分かれていて、体の専門家である我々理学療法士は、心の分野に立ち入ることはできません。でも、かつて整形外科の病棟で働いていた時、心の病気が原因で外傷を負った人がたくさん入院してきました。リハビリテーションで体の機能は回復させられても、心まで踏み込むことはできません。ですから、多くの人が心を病んだまま退院していくのです。フィジカルセラピストの職能範囲を超えて心をみてあげることができない、それがずっとフラストレーションでした」

――ヨガと出会ったことで、そのもやもやは一気に晴れることに。ヨガが目指しているのは、言うまでもなく心身をつなげること(ユジュ)だったからです。

「身体心理学の考え方もヨガと同じで、心と体を分けません。むしろ、体に心が宿っていて、体のほうが大事なのだという考えがベースにあります。それは、進化の過程で脳より先に体がつくられ、その脳の後に複雑な心ができたから、体に立脚して心があると考えるためです。まずアーサナ(体)から入り、心へ働きかけていくヨガと同じだと思いませんか」

中村尚人
「体を整えて心にも働きかけるそれがヨガの強さ」/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
Text by Yasuko Ito
yoga Journal日本版Vol.61掲載

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