【夏バテしない身体と心を作る基本】夏こそ「冷やす」ではなく「冷ます」

【夏バテしない身体と心を作る基本】夏こそ「冷やす」ではなく「冷ます」
mami nagata
永田舞美
永田舞美
2026-07-27

夏は、お出かけや旅行、イベントなど、楽しみが増える季節。けれどその一方で、「楽しかったはずなのに、帰ってきたらぐったり」「朝から疲れが抜けない」「夏の終わりには毎年バテてしまう」そんな経験はありませんか?今回は、夏を最後まで心地よく楽しむために、「身体をやさしく冷ます」セルフケアをご紹介します。

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夏は「ピッタ」が高まりやすい季節

アーユルヴェーダでは、自然界も私たちの身体も、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」という三つの生命エネルギー(ドーシャ)のバランスで成り立っていると考えます。

日本の夏は、暑さと湿度が高いのが特徴的です。ドーシャの中では、「火」と「水」の性質を持つピッタが高まりやすい季節。ピッタは、消化や代謝、集中力などに欠かせない大切なエネルギーですが、増えすぎると身体にも心にも熱がこもりやすくなります。

熱がこもっていると、

・身体がほてる
・のぼせやすい
・肌荒れや吹き出物が出る
・イライラしやすい
・完璧を求めすぎてしまう
・つい頑張りすぎる

これらを感じやすくなるのです。

もし、何か感じている方がいたら、内側でピッタのエネルギーが高まっているサインの一つかもしれません。

夏は「冷やす」のではなく、「冷ます」

暑い日が続くと、つい冷たい飲み物やアイスなどを口にしたくなる人もいるかと思います。そう感じているときは、すでに内側に熱がこもっているサインです。暑さを和らげることは大切ですが、アーユルヴェーダでは、夏に大切なのは「冷やす」ことではなく「冷ます」こと。この違いは、とても大きなポイントです。

人は、熱を浴びるだけでも、体力や気力が弱まり、消化力が弱まっています。そんなときに、冷たいものをたくさん摂ると、一時的には気持ちよく感じますが、胃腸が冷え、消化力が弱くなり、身体の不調や心のイライラを感じやすくなります。アーユルヴェーダでは、この消化力を”弱らせないこと”が夏バテをしないために、重要なポイントです。消化力が弱まると、疲れやすさや食欲不振など、夏バテにつながってしまうのです。

一方で、「冷ます」とは、身体にこもった余分な熱を穏やかに鎮めること。身体の働きを弱めることなく、本来のバランスへ戻してあげることができます。

夏におすすめアイテム

身体にこもった余分な熱を穏やかに鎮めるためには、熱を冷ます作用を持つ食材やセルフケアを取り入れることです。日常の食卓では、きゅうり、冬瓜、ミント、とうもろこし、など旬な夏の野菜を温めて摂り入れるようにしてみてください。

そして、夏のお出かけに、おすすめなものが2つあります。それが「ローズウォーター」と「氷砂糖」です。

①ローズウォーター

ローズは、アーユルヴェーダで古くからピッタを鎮める植物として親しまれてきました。華やかな香りには、身体にこもった熱だけでなく、心の熱を穏やかに鎮める働きがあるとされています。暑さで頭がぼんやりするときや、外で過ごした後のセルフケアにもおすすめです。ローズウォーターを肌や頭皮に吹きかけると、熱がやさしく落ち着き、呼吸まで深くなるような感覚があります。

「冷たい刺激」でリセットするのではなく、「植物の力」で静かに整えていく。その心地よさを感じてみていただけたらと思います。

②氷砂糖

「砂糖」と聞くと驚く方もいるかもしれませんが、アーユルヴェーダでは、適度な甘味はピッタを鎮め、消耗したエネルギーを補う働きがあると考えます。ゆっくり溶ける氷砂糖は、消化にも優しい。摂り過ぎはよくありませんが、暑い日の外出時に氷砂糖を一粒口に含むと、身体の熱がやわらぎ、ほっと落ち着くことがあります。
夏は汗とともにエネルギーも失われやすい季節。だからこそ、身体を消耗させすぎない工夫が大切です。

夏を楽しめる身体を育てる

アーユルヴェーダは、「頑張るため」の健康法ではありません。
自分のエネルギーを枯渇させず、毎日を心地よく過ごすための智慧です。暑さを我慢して無理をすることでも、冷たいものをたくさん摂って乗り切ることでもなく、季節に合わせて身体をいたわること。その小さな積み重ねが、夏の終わりまで軽やかに過ごせる身体を育ててくれます。

「夏になると毎年疲れてしまう」と感じている方は、今年は少しだけ「冷やす」から「冷ます」へ意識を変えてみませんか?

身体にこもった熱をやさしく鎮めることは、身体だけでなく、心を穏やかに保つことにもつながります。日常を「乗り切る」ためではなく、心から楽しめる自分でいるために。
その積み重ねが、目の前の日常を豊かにしていくことへとつながります。

今年の夏が、自分をいたわりながら、最後まで楽しめる季節になりますように。

 

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