医学博士が考案【反り腰・股関節の詰まりに効く】超簡単!うつ伏せでできる「お尻蹴り」腸腰筋ストレッチ
「歩いているとき股関節が詰まる感覚がする」「体を反らするストレッチをすると腰が痛くなる」。そんな人におすすめなのが、うつ伏せで行う「お尻蹴りストレッチ」です。
股関節の専門家Dr. Jimmyによる腸腰筋ストレッチ
今回ご紹介するのは、一見すると太ももの前側だけを伸ばす単純な動きのようです。とても簡単な動きですが、効かせるコツは、「骨盤の向き」を意識して、骨盤のインナーマッスルである「腸腰筋(ちょうようきん)」にアプローチすること。腰を痛めずに、狙った筋肉へ的確に効かせる「Dr. Jimmy流 アプローチ方法」とヨガ視点のコツを解説します。
そもそも「腸腰筋」とは?なぜうつ伏せが効果的?
腸腰筋は、腰椎から股関節の付け根を通り、大腿骨にかけてつながっている、上半身と下半身を結ぶ唯一のインナーマッスルです。ここが硬くなると、骨盤が前傾して「反り腰」になりやすく、ポッコリお腹や腰痛を引き起こす原因へとつながります。
うつ伏せの姿勢は、床を使って「骨盤の浮きや傾き」を自分でキャッチしやすいのが特徴。意識が届きにくいインナーマッスルを安全に確認するの最適なポジションなのです
股関節と反り腰にアプローチする「お尻蹴り腸腰筋ストレッチ」
うつ伏せの「お尻蹴り」は、ダイナミックに動かす動的ストレッチです。「骨盤を床に安定させる」「お腹の奥の伸びを感じる」といった、内側の微細な感覚に意識を向けることで、驚くほど股関節まわりが軽くなり、立ち姿や歩行の軽やかさが変わってきます。勢いや力まかせに行わず、ひとつひとつのアライメント(体の配置)を丁寧におさえていきましょう。
ステップ1:基本の姿勢【スフィンクスポーズ】
①うつ伏せになってひじをつき、上半身を起こします。ひじの位置は肩の下、90度に曲げ、ひじから先はまっすぐ前に伸ばします。
②脚は腰幅に開き、足の甲を床に寝かせましょう。
※この段階で腰の反りがツラい場合は、両手を重ねてその上にあごを置く、低いスフィンクスポーズにします。
ステップ2:骨盤のセット
①一度息を吐き、おへそを床から少し引き離す意識で、お腹を軽く引き締めます。
②恥骨(ちこつ)を床へゆっくり押し付けて、骨盤をやや後傾(後ろに傾ける)させます。
※この「骨盤のセット」を忘れてしまうと、腰が反ってしまい、腸腰筋ではなく腰椎に負担がかかってしまいます。
ステップ3:お尻を蹴る動作
①骨盤を床につけたまま、片方の膝を曲げ、かかとでお尻を蹴ります。
②数秒から2分程度、繰り返します。この動作で太ももの前側(大腿四頭筋)が心地よく伸びていきます。繰り返すうちに、インナーマッスルの腸腰筋も次第にリラックスして伸びてきます。
よくあるNGパターンと安全に行うための対策
安全にかつ確実に効果を出すために、以下の2点に注意してください。
① 腰が反ってしまう(お尻が浮いてしまう)
かかとをお尻に近づけようとするあまり、お尻が上に浮いて腰が反ってしまうケース。
対策: 脚を深く曲げ、お尻を蹴ることよりも「恥骨が床から離れないこと」を優先してください。動きは小さくてOKです。
② 太ももの裏側(ハムストリングス)がつりそうになる
筋力でかかとを引き寄せようとすると、もも裏の筋肉が過剰に緊張してつってしまうことがあります。
対策: 静かなストレッチに切り替える
無理に自力で曲げようとせず、手で足首や足の甲を優しくつかんで引き寄せましょう。手が届かない場合は、足首にタオルやヨガベルトを引っ掛け、それを手でたぐり寄せると、無駄な力みが抜けてターゲットの筋肉が緩みやすくなります。
※この運動は、股関節の専門家Dr. Jimmy こと、医学博士・宇都宮啓先生の著書『股関節の痛みと悩みが消える本 』(日東書院本社出版)の「腸腰筋ストレッチ」にも掲載されています。
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