当てはまったら危険。腸内環境が悪い人の特徴6つ|管理栄養士が解説
「最近、なんとなく体の調子がすぐれない」「便秘や肌荒れが気になる」と感じていませんか?その原因のひとつとして考えられるのが、腸内環境の乱れです。この記事では、腸内環境が悪いときに現れやすい体のサインを、管理栄養士が解説します。最近の体調を振り返り、腸内環境を見直すきっかけにしてください。
腸内環境が悪いとどうなる?
人の腸には約100兆個、1,000種類にもおよぶといわれる多種多様な細菌が存在し、それぞれがバランスをとりながら生息しています。しかし、さまざまな要因で腸内細菌のバランスが崩れ、いわゆる「悪玉菌」が優勢になることがあります。これが「腸内環境が悪い」状態です。
腸内環境の悪化は、排便に影響するだけではありません。悪玉菌が作り出す物質はがんや動脈硬化の一因になることが指摘されており、悪玉菌が増えるとこれらのリスクが高まるおそれがあります。また、腸内細菌とうつ病・認知症との関係についても研究が進んでいます。
腸内環境は直接目で見て確認できるものではありません。しかし、体はさまざまな形でサインを出しています。以下のチェックリストで、自身の腸内環境を確認してみましょう。
腸内環境が悪い人の特徴チェックリスト
1. 便の色が濃く、硬くて臭いが強い
腸内環境が良好なときの便は、黄色から黄褐色でやや軟らかいバナナ状です。臭いはあっても不快なほどではありません。
しかし腸内環境が乱れると、こげ茶色や黒色に近い色で、コロコロとした硬い便が出ることがあります。悪玉菌が作り出す物質の影響で、便の臭いも強くなります。
2.便秘や下痢が続く
腸内環境が乱れると、悪玉菌が作り出す物質により腸の蠕動(ぜんどう)運動が抑制されることがあります。その結果、スムーズな排便が難しくなり、便秘につながる可能性があります。
なお、便秘には明確な定義がありません。排便が毎日なくても、便の出にくさや残便感がなければ問題ないケースもあります。排便に関わる不快な感覚が続くようであれば、便秘と考えてもよいでしょう。
一方で、悪玉菌が作り出す有害物質を早く排出しようとして、腸の動きが活発になり、下痢になることもあります。大腸で、水分が十分に吸収される前に便が排出されてしまうことが原因であると考えられています。
3.おならが臭う
悪玉菌の中には、たんぱく質を腐敗させ、アンモニアなど不快な臭いのもとになる物質を作り出すものがあります。そのため、おならの臭いがきつく感じるときは、腸内環境が悪化して悪玉菌が増加している可能性があります。
4.肌の調子が悪い
ニキビや肌荒れの原因は皮脂分泌やターンオーバーの乱れとされていますが、腸内環境の悪化もそのひとつです。
腸内環境が乱れると、悪玉菌が作り出す有害物質が増加します。この有害物質は腸で吸収されて皮膚に到達し、細胞の成長を妨げることで肌トラブルを引き起こすことがあります。
5.風邪をひきやすい
腸には「腸管免疫」と呼ばれる免疫システムが備わっており、これは腸内細菌の影響を受けることがわかっています。腸内細菌のバランスが崩れると免疫機能も影響を受け、体調を崩しやすくなる可能性があります。
6.アレルギー症状が悪化している
アレルギーとは、免疫機能の異常によってくしゃみや発疹、呼吸困難などの症状が起こる状態のこと。免疫と腸内細菌のバランスには関わりがあるため、腸内環境が悪くなるとアレルギー症状が悪化する可能性があります。
今回は、腸内環境が悪い人の特徴をチェックリストの形で紹介しました。なお、これらの症状は腸内環境以外の要因で起こることもあります。チェックリストはあくまでも目安ですが、気になる症状があった方は、腸内環境を見直すきっかけにしてみてください。
【参考文献】
金井隆典. 腸内細菌と消化器疾患. 日本内科学会雑誌. 108巻, 9号, 2019年, p.1939-1945
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