【超加工食品の摂取量が多い人】太ももの脂肪増加、膝の痛みや関節損傷のリスクが高まる可能性|最新研究が示唆
新たな研究では、超加工食品の摂取量が多い人ほど、太ももの筋肉に余分な脂肪が蓄えられている傾向があり、膝の痛みや関節の損傷のリスクが高まる可能性が示された。「脂肪が多く蓄えられた筋肉は質が低く、筋力の低下だけでなく、体が食べ物をエネルギーに変える働きである代謝の悪化も示すことから懸念点となる。」と研究の筆頭著者でカリフォルニア大学サンフランシスコ校放射線・生物医学画像部の研究者ゼフラ・アッカヤ氏は述べる。
超加工食品と太ももの脂肪
アッカヤ氏の研究グループは変形性関節症など、筋肉や骨格に関する研究を行っている。変形性関節症は膝に起こりやすい変性性関節疾患であり、同グループのこれまでの研究では加工食品の摂取量が多い食事ほど、膝の痛みが強い傾向が示されていた。また、太ももの筋力が低いと変形性関節症の発症や進行が加速する可能性があることも知られている。こうした背景を踏まえて、今回の研究では、膝を支える役割を果たす太ももの骨格筋にこうした食品がどのような影響を与えるのかを調べた。
分析では体格指数が27の過体重に該当する成人615人(平均年齢60歳)を対象に、太ももの筋肉のMRI画像を調べた。男女比は女性が約55%、男性が約45%で、膝関節炎の診断はないものの発症リスクがある人々だった。また、過去1年間の食事内容に関するアンケートも実施した。アンケートの結果、参加者の食事に占める超加工食品の割合は平均約40%だった。
分析の結果、食事全体に占める超加工食品の割合が高い人ほど、太ももの筋肉内の脂肪が多い傾向が確認された。
太ももの脂肪と膝への影響
筋肉に脂肪が蓄積すると筋肉の構造が変わり、力の発揮の仕方にも影響を及ぼすとケンタッキー大学筋生物学センター共同所長クリストファー・フライ氏は指摘する。その結果、太ももの筋肉が脚を動かす際に膝にかかる力の分散の仕方が変化する。その影響で軟骨の摩耗が進み、関節炎につながる可能性があるという。
超加工食品と筋肉
今回の分析は超加工食品と筋肉の質との関連は示せるが、これらの食品が筋肉の質の低下を引き起こすと断定することはできず、因果関係の解明にはさらなる研究が必要となる。それでも、この結果から読み取れる方向性ははっきりしているとアッカヤ氏は述べ、「食事内容に十分注意し、体の組織をつくるために必要な栄養をしっかりと確保しつつ、超加工食品の摂取はできるだけ控えることが望ましい」と語っている。
超加工食品の見分け方
超加工食品かどうかを見分ける最も簡単な方法は原材料表示を確認することだと、バージニア工科大学人間栄養学・食品・運動学教授ブレンダ・デイヴィー氏は言う。「家庭での調理では使わないような原材料が記載されている場合、その食品は超加工食品である可能性が高い。例えば、分離大豆たん白、果糖ブドウ糖液糖、人工着色料や人工香料などが該当することが多い」とした。また、栄養学の専門家らは、フレーバー付きヨーグルト、プロテインバー、植物性ミルクなど、健康に良いとうたっている食品であっても、糖類や人工的な添加物が多く含まれている場合があると注意を促している。さらに、たんぱく質は筋肉をつくるために不可欠な栄養素であるとし、脂肪の少ない肉や魚、卵、豆類、ナッツ、種子などの食品から摂取することが望ましいと助言している。
出典
https://www.nbcnews.com/health/health-news/link-ultraprocessed-foods-muscle-health-rcna331623
https://www.everydayhealth.com/diet-nutrition/ultra-processed-foods-may-be-bad-for-muscle-health/
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