【中年期の運動習慣が女性の早期死亡リスクを左右する】最新研究が示唆

【中年期の運動習慣が女性の早期死亡リスクを左右する】最新研究が示唆
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2026-04-17

中年期の女性における運動の継続の重要性が示された。

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シドニー大学の新たな研究では、中年期に定期的に運動する女性は早期死亡のリスクが半減することが明らかになった。

中年期の運動習慣と早期死亡リスク

この研究では、オーストラリア人女性1万1169人を15年間追跡し、中年期の継続的な運動が長期的な健康に与える影響を調べた。対象はオーストラリア女性健康縦断研究(Australian Longitudinal Study on Women’s Health)に参加していた1946年〜1951年生まれの女性で、研究開始時の年齢は47~52歳だった。1996年〜2019年にかけて9回の調査を行い、参加者は週150分以上の中強度から高強度の運動(速歩やサイクリング、水泳など)をどの程度行っているか報告した。運動習慣は世界保健機関(WHO)のガイドラインに基づいて評価した。WHOは18歳以上の成人に対し、週に少なくとも150分の中強度の運動を行うことを推奨している。

結果、研究期間中運動を続けた女性のうち5.3%が死亡したのに対し、運動習慣のない女性では10.4%が死亡した。中年期を通して推奨運動量を維持した女性は、維持しなかった女性に比べ、死亡リスクがおよそ半分に抑えられていた。シドニー大学の公衆衛生研究者であるビン・グエン博士は「中年期を通して運動を続けることが女性の長期的な健康に大きな影響を与える」と指摘し、「複数年にわたり推奨される運動量を維持することが早期死亡の予防につながる」と述べた。

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中年期の運動継続の重要性

運動量が参加者の自己申告に基づいていることや、主に健康な女性が対象となっていることなど、この研究にはいくつか制約がある。また、中年期の途中で運動ガイドラインを満たし始めた女性にどの程度の効果があるかについては、研究者も明確に判断できなかった。それでもやはり、運動は慢性疾患や早期死亡の予防に効果があることが十分に確認されている。しかし、多くの女性にとって更年期前後は体の変化によりエネルギーが低下し、定期的な運動を続けるのが難しくなる。この時期は運動不足の割合が高く、オーストラリアでは2022年に45~64歳の女性の約43%が十分な運動を行っていなかった。今回の研究は、この時期に女性が運動を続けられるよう支援することが、長期的な健康維持のために特に重要であることを示している。

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専門家による続けやすい運動のすすめ

オーストラリアのカーティン大学の運動行動学研究者ジョアン・マクベイ博士によると、最も効果的な運動は「実際に続けられる運動」だという。「楽しめる運動を見つけ、日常に取り入れ、そこから少しずつ増やしていくことが大切です」「週に5日30分の速歩を行い、週2回はウェイトや自重運動を取り入れ、バランス運動やヨガも加えるとよいでしょう」とアドバイスする。さらに、40代や50代でも運動を始めるのに遅すぎることはないとし、この時期は子どもが成長して時間が取りやすくなったり、自分自身のことをよりよく理解できる時期でもあると述べている。「今の体への投資が、これから30~40年の健康や、自立した生活、活力を左右するのです」と語った。

出典
https://www.sydney.edu.au/news-opinion/news/2026/03/27/staying-active-in-midlife-halves-women-s-risk---of-early-death--.html

https://www.abc.net.au/news/health/2026-03-27/middle-aged-women-who-exercise-halve-premature-death-risk/106487732

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