チーズ好きに朗報?!チェダーチーズなど高脂肪チーズの摂取が認知症リスクを低下させる可能性|スウェーデン研究

チーズ好きに朗報?!チェダーチーズなど高脂肪チーズの摂取が認知症リスクを低下させる可能性|スウェーデン研究
Adobe Stock
山口華恵
山口華恵
2026-01-08

チーズは脂肪が多いから体に悪い─そんなイメージを少し見直す必要があるかもしれない。

広告

高脂肪チーズの摂取が、認知症リスクの低下と関連?!

ブリーやチェダー、ゴーダといった高脂肪チーズの摂取が、認知症リスクの低下と関連している可能性を示す研究結果が、スウェーデンから報告された。この研究は、米国神経学会の医学誌『Neurology』に2025年12月に掲載されたもの。スウェーデンのルンド大学の研究チームが、同国で実施されている大規模疫学研究「マルメ食事・がん研究」のデータを解析した。研究対象となったのは、平均年齢58歳のスウェーデン人成人2万7670人だ。食事内容や生活習慣について詳細な調査が行われ、その後約25年間にわたり追跡された。その間、3208人が認知症と診断されている。参加者は研究開始時に、1週間の食事記録をつけ、過去数年の食習慣についても質問票で回答。どのような食品を、どのくらい、どんな調理法で食べていたかまで確認された。

実は高脂肪チーズを多く食べる人は認知症が少ない

分析の結果、1日50グラム以上の高脂肪チーズ(チェダーなら約2枚分)を摂取していた人は、1日15グラム未満しか食べていなかった人に比べ、認知症リスクが13%低いことが分かった。ここでいう高脂肪チーズとは、脂肪分20%以上のもの。ブリー、チェダー、ゴーダなどが含まれる。研究チームが年齢、性別、教育レベル、全体的な食事の質などを調整した後も、この関連は維持された。さらに注目すべき点として、血管性認知症のリスクが29%低下していたことも報告されている。血管性認知症は、脳の血管障害が関与するタイプで、生活習慣との関係が深いとされている。

Adobe Stock
Adobe Stock

クリームにも同様の関連性が見られた

高脂肪チーズだけではない。高脂肪クリーム(脂肪分30〜40%)を1日20グラム以上、大さじ1〜2杯ほど摂取していた人も、認知症リスクが16%低かった。一方で、低脂肪チーズや低脂肪クリーム、牛乳、バター、ヨーグルトなどの発酵乳製品では、同様の関連は確認されなかった。「すべての乳製品が脳に良いわけではない」という点も、この研究の重要な示唆だ。

Adobe Stock
Adobe Stock

高脂肪チーズが必ずしも「避けるべき食品」ではない

研究を主導した栄養疫学者のエミリー・ソネステット博士は、「チーズは単なる飽和脂肪の塊ではない」と語る。発酵食品であるチーズには、脂質に加えてたんぱく質やミネラル、ビタミンK2などが含まれ、発酵の過程で生まれる生理活性ペプチドが、血管や代謝の健康を支える可能性があるという。実際、同じ研究チームはこれまでに、適量のチーズ摂取が心血管疾患リスクの低下と関連することを報告している。血管の健康が脳の健康と深く結びついていることを踏まえると、今回の研究結果は、チーズの意外な一面を示すものとして前向きに受け止められそうだ。今回の研究は、高脂肪チーズが必ずしも「避けるべき食品」ではない可能性を示した。脳の健康には、地中海食やMIND食といった食事パターンが引き続き世界的に有力とされている。今回の研究は、その中でチーズも「適量なら楽しめる食品」と捉え直す余地があることを示し、チーズ好きにとっては少し肩の力が抜ける結果と言えそうだ。

Adobe Stock
Adobe Stock

出典:

Eating full-fat cheese and cream linked to lower dementia risk, Swedish study finds

Eating Brie, Gouda, cheddar may lower dementia risk, new study says

Do high-fat cheese and cream help keep the brain healthy? What to know

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

Adobe Stock
Adobe Stock
Adobe Stock