ガチガチの首を揉んでも治らない人必読→寝たままコリをほどく簡単セルフケア

ガチガチの首を揉んでも治らない人必読→寝たままコリをほどく簡単セルフケア
photo by photoAC
須藤玲子
須藤玲子
2025-12-12

「首の付け根が痛い」「仕事終わりはいつもガチガチ」「朝起きても重だるい」そんな首こりに悩んでいませんか?実は、首をいくら揉んでもスッキリしない背景には、複数の原因があります。そのなかでも見落とされがちなのが、肩甲骨が動いていないこと。そこで今回は、首こりの根本原因にアプローチ!寝たままできる、首こり解消セルフケアのご紹介です。

広告

なぜ首はこるの? 首こりの原因をチェック!

実は、首こりは、首そのものに原因があるとは限りません。むしろ、様々な要因が重なって起こるケースがほとんどです。例えば、

● 姿勢の崩れ

猫背やスマホ首の姿勢が続くと、頭の重さ(約5~6kg)がダイレクトに伝わり、首の筋肉に過剰な負担がかかる。

● 肩甲骨が固まっている

肩がすくんだまま肩甲骨が固まると、首の付け根(僧帽筋上部)が常に緊張状態になりガチガチに…。

● 呼吸が浅い

デスクワークなどで胸が縮こまる姿勢が続くと、無意識に 肩で呼吸をしてしまう。呼吸が浅くなり、肩と共に首の筋肉も働き続けて疲労する。

● 血流・巡りの滞り

運動不足や、加齢により筋肉が硬くなると、血流が滞り老廃物が流れにくくなる。その結果、疲労物質が蓄積してしまう。

これらが積み重なることで、本来、分散されるはずの負担が首だけに集中してしまうため、こりや痛みが生じると考えられています。

首こりは肩甲骨を動かすことで楽になる?

前述したように、負担を集中させないことこそが首こりの根本的な解消につながります。そして、その大きな役割を担うのが、肩甲骨の動きです。肩甲骨周辺には、首こりの原因筋となる僧帽筋があります。

僧帽筋
photo by イラストAC

肩甲骨が柔軟に動くことで、首に近い部分(僧帽筋上部)の働き過ぎがリセットされ、背中や肩まわりの血行も促されます。同時に、肩の盛り上がりや首の詰まりも軽減され、呼吸も楽になります。つまり、「首こり=首をほぐす」より、肩甲骨の動きで負担を分散させる方が効果的と言えるのです!

肩甲骨を動かして首こり解消!寝たままできる簡単セルフケア

丸めたバスタオルを使って、縮こまった胸と肩まわりを開放!肩甲骨が動きやすくなる簡単セルフケアです。

<やり方>

1)バスタオルを肩甲骨の下にセットして仰向けになる。肩や胸を広げ、呼吸を整える。

丸めたバスタオルを肩甲骨の下に敷いて仰向けで寝た体勢
Photo by Reiko Sudo

2)息を吸いながら、タオルから甲骨をふわっと浮かせ、両腕を天井へ引き上げる。両手を軽く握り、指先の力も抜く。

丸めたバスタオルを肩甲骨の下にセットした仰向けから肩甲骨を浮かせて両手を天井に伸ばした体勢
Photo by Reiko Sudo

3)息を吐き、肘を伸ばしたまま肩甲骨をタオルにしっかり沈める。肩や首がすくまないように注意。

丸めたバスタオルを肩甲骨の下にセットした仰向けから両手を天井に伸ばしたまま肩甲骨をタオルに沈めた体勢
Photo by Reiko Sudo

4)肩甲骨を浮かせる→下ろす動きを10回ほど繰り返す。

5)肩甲骨をタオルに沈めたまま転がすように、 内回り10回・外回り10回、拳で小さな円を描く。

丸めたバスタオルを肩甲骨の下にセットした仰向けから両手を天井に伸ばしたまま肩甲骨をタオルに沈め、軽く握った拳で小さな円を描く、肩甲骨ほぐし
Photo by Reiko Sudo

余分な力を抜き、まずはリラックスして呼吸を整えること。腕や、肩からではなく、肩甲骨から動かすことが大切なポイントです。首に負荷がかからないように、タオルの位置や高さを調節して試してみましょう。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

僧帽筋
丸めたバスタオルを肩甲骨の下に敷いて仰向けで寝た体勢
丸めたバスタオルを肩甲骨の下にセットした仰向けから肩甲骨を浮かせて両手を天井に伸ばした体勢
丸めたバスタオルを肩甲骨の下にセットした仰向けから両手を天井に伸ばしたまま肩甲骨をタオルに沈めた体勢
丸めたバスタオルを肩甲骨の下にセットした仰向けから両手を天井に伸ばしたまま肩甲骨をタオルに沈め、軽く握った拳で小さな円を描く、肩甲骨ほぐし