寒くなると【首こり】がひどくなるのはなぜ?座りながらできる「上半身をゆるめる簡単ほぐし」
気温が下がってくると、知らず知らずのうちに身体がキュッと縮まってしまいます。さらに日々のスマホやパソコン使用でも、背中を丸め、胸を閉じる姿勢になりがちです。この姿勢が続くと、首や肩のこり、浅い呼吸、そして疲れやすさへとつながっていきます。今日は、座ったままでできる「こわばりほぐし」で、首こりを緩和して呼吸を深め、身体を内側から温めていく方法をご紹介します。
体の前側が縮むと「首こり」の原因に
首や肩がこっているなと感じると、そこばかりに原因を探しがちです。しかし、原因は1カ所だけではありません。
胸の筋肉(大胸筋)やお腹の筋肉(腹直筋)、太ももの前側(大腿直筋)といった体の前側が硬くなっている場合が多いのです。
前側が硬いと背中が丸まりやすく
体の前側の筋肉が硬くなると、前後のバランスを取ろうと背中が自然に丸まってしまいます。猫背になると、ボーリングの玉程度の重さがある頭が前に突き出て、ストレートネックの姿勢になります。
そのような首の後ろ側の筋肉が常に前に引っ張られた状態では、緊張が抜けません。これが首こりや肩こりの原因となるのです。
首や肩を楽にしたいときこそ、その場所のみではなく、繋がりのある筋肉を意識しながら緩めていくことが大切になります。
前側の硬さは呼吸の浅さにも関わる
胸やお腹の筋肉は、呼吸を助ける働きもしています。肋骨の間には肋間筋(ろっかんきん)という筋肉があります。横隔膜も膜という文字が入っていて、これらは呼吸時に活躍する筋肉です。
身体の前側が硬くなると、肋骨の動きが小さくなり、呼吸が浅くなります。すると酸素を取り込む量が減り、交感神経が優位になって、身体がリラックスしにくくなります。
身体の前側や首の前についている胸鎖乳突筋などの補助呼吸筋をゆるめることで、呼吸が楽に深く吸えるようになり、自律神経のバランスも整いやすくなります。
身体の前側を広げる「骨盤体操」
身体の前側を広げようとすると、胸から動きたくなりますが、骨盤から動くことで、さらに広がりを作ることができます。座って行うと膝が曲がり骨盤も前に倒れやすくなるので、感覚をつかみながら動いていきましょう。床でも椅子に座ってでも、どちらでもOKです。
1、楽な姿勢で座ります。両手を太ももの上に置き、呼吸を整えます。
2、息を吸いながら、骨盤から身体を前に倒し、お腹、胸、首の前側を広げていきます。
3、元の位置に戻り、ゆっくりと吐きながら、肩とあごの力を抜き、目線をお腹に向けて背中を丸めます。2と3の動作を繰り返しましょう。
4、余裕があれば、胸を広げ頭を左右に倒します。
5、息を吐きながら頭の力まで脱力して、身体を丸めていきましょう。
詳しい内容は、こちらの動画からもご覧いただけます。
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