歩くとすぐ疲れるのはハムストリング(太もも裏)が硬いせい?もも裏深部までほぐれて、脚が軽くなる“サギのポーズ”

歩くとすぐ疲れるのはハムストリング(太もも裏)が硬いせい?もも裏深部までほぐれて、脚が軽くなる“サギのポーズ”
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HINACO
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2025-11-26

前屈がつらい、脚が重だるい、歩くとすぐに疲れる。そんな悩みを抱えている人に共通しているのが、ハムストリング(太ももの裏)が硬いということ。座りっぱなしの生活や運動不足によって縮んだまま固まりやすい筋肉で、日常のあらゆる動作に影響を与えています。今回ご紹介するサギのポーズは、そんなハムストリング全体を丁寧に伸ばし、しなやかで動きやすい脚へと整えてくれるヨガの代表的なポーズ。片脚を持ち上げて伸ばすシンプルな動きですが、太ももの裏の深部にまでしっかりアプローチできます。

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片脚上げのサギのポーズで届くのはどこ?

サギのポーズでは、以下のエリアに集中的に伸びが入ります。

・ハムストリング(太ももの裏全体)
・坐骨まわり(骨盤の付け根)

・膝裏の硬くなりやすい部分

・ふくらはぎ〜足首のつながり

ハムストリング
イラストAC

脚を前方へ伸ばそうとすると、筋肉だけでなく筋膜のラインまで伸びていくため、単なるストレッチ以上の“深い伸び”が感じられるのも特徴です。
特に、坐骨に近いハムストリング上部は、前屈の深さや骨盤の動きに大きく関わる重要なパーツ。サギのポーズは、この部分にしっかりアプローチできる数少ないポーズのひとつです。

なぜハムストリングの柔軟性が必要なのか?

ハムストリングが硬いと、次のような不調や動きの制限が起こりやすくなります。

・前屈が深まらない
・骨盤が後ろに倒れ、姿勢が丸くなる

・腰痛を起こしやすい

・歩幅が小さくなり、動きが重く感じる

・足がむくみやすい

・階段で太もも前ばかり疲れる

太ももの裏は、日常生活でもスポーツでも「下半身の動きの土台」となる筋肉。ここが硬いだけで、骨盤の角度・重心・歩き方まで変わり、全身の疲れやすさにつながるのです。

サギのポーズで柔軟性が向上する理由

サギのポーズ最大の特徴は、膝を曲げる・伸ばすの調整が自由にできること。そのため、硬さに合わせた“ちょうどいい負荷”で太ももの裏を伸ばせるうえ、姿勢が安定しやすく、ストレッチが深まりやすいメリットがあります。

さらに、

・伸ばす脚:ハムストリング全体にじんわり伸びを入れる
・座っている側:坐骨がしっかり大地に根づく

この二つが同時に起こることで、前屈タイプのストレッチの中でも、骨盤から脚へかけての伸びが効率よく伝わるのがポイント。また、足裏を両手で持つことで背中が丸まらず、筋肉の伸びを逃がさない“一直線の伸張”が作りやすいのも、柔軟性向上につながる理由です。

続けるとどんな変化が起こる?

サギのポーズを習慣にすると、太ももの裏の硬さがやわらぎ、次のような変化を感じやすくなります。

・前屈がしやすくなる
・骨盤が自然と立ち、姿勢が整いはじめる

・歩幅が広がり、脚が軽く感じる

・腰の張りがスッとやわらぐ

・ふくらはぎや足首まで同時にスッキリ

・運動時の疲労が軽減し、パフォーマンスUP

・脚の後ろ側のラインがきれいに整う

柔軟性だけでなく、下半身全体の動きが軽くなり、立つ・歩く・しゃがむといった日常の動作まで変わっていくのがこのポーズの魅力です。

サギのポーズのやり方

1) あぐらの姿勢で座ります。右膝を立て、両手右足の裏を持ちます。お腹と前ももをくっつけたまま、まずは脚を90度のところまで持ち上げます。

さぎのポーズ
photo by HINACO

2) 背筋を伸ばしながらゆっくり右足のかかとを蹴り出し、前ももとお腹が離れない範囲でじわじわ腿裏をストレッチします。反対側も同様に行います。

さぎのポーズ
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さぎのポーズ
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