お腹が凹まない原因は腹筋ではなく股関節?【ぽっこりお腹解消】座ったまま簡単脚回しエクササイズ

お腹が凹まない原因は腹筋ではなく股関節?【ぽっこりお腹解消】座ったまま簡単脚回しエクササイズ
AdobeStock
須藤玲子
須藤玲子
2025-09-06

「腹筋を鍛えているのにお腹が凹まない」「股関節が詰まってガチガチ…」そんなお悩みはありませんか?意外に思うかもしれませんが、この2つには深い関係があります。実は、ぽっこりお腹の原因の一つが、股関節の硬さや詰まり感なのです。今回は、ぽっこりお腹を凹ませる!誰でもできる簡単な股関節ほぐしのご紹介です。

広告

股関節が硬くなるのはなぜ?

股関節は、体の土台である骨盤と脚をつなぐ大きな関節。本来は自由度が高いのに、生活習慣により、硬くなりやすい部位です。例えば、

・長時間の座りっぱなし

デスクワークなどで、股関節がキュッと詰まった状態が続くと、股関節周辺の筋肉が縮んだまま固まりやすくなる。

・運動不足

使われない筋肉は弾力を失い、関節の可動域が制限されます。下半身には、大きな筋肉が集中しているため、股関節の動かしにくさや詰まり感につながる。

・加齢による変化

加齢による筋力や柔軟性の低下も、股関節の動きを制限する原因の一つ。放置すると、違和感や痛みを引き起こす可能性も。

こうした要因が重なると、股関節だけでなく、全身のバランスに影響が及ぶこともあります。

股関節が硬いとお腹が凹まない?

股関節が硬くなると、運動や動作のパフォーマンスが下がるだけでなく、見た目や代謝に影響が及ぶと考えられています。

・骨盤の傾きによる体型の崩れ

股関節が硬いと骨盤が前傾や後傾に偏り、下腹部が前に突き出たぽっこりお腹に…。

・代謝の低下による脂肪の蓄積
股関節まわりは血管やリンパが集中する場所。硬くなって流れが悪くなると、代謝が下がり、腰まわりから下腹部に脂肪や老廃物がたまりやすくなる。

・インナーマッスルが働かなくなる
骨盤を支えるインナーマッスル(腸腰筋や腹横筋)は股関節の動きに関わる重要な筋肉。股関節の動きが悪くなると、下腹部につながるインナーマッスルがちゃんと働かなくなる。体幹が使えなくなるため、お腹がたるみやすくなる。

腸腰筋・腹横筋
イラストAC

つまり、ぽっこりお腹を凹ませるには、骨盤を安定させ、インナーマッスルを使いやすい状態にすることが大切!そのためには、腹筋よりもまず股関節をほぐすことが近道になるのです。

ぽっこりお腹解消!座ったまま股関節をほぐす脚回しエクササイズ

座ったまま脚を回すだけでOK。股関節が硬い方や初心者でも無理なくチャレンジできますよ。

〈やり方〉

両手をお尻の後ろにつき、長座から左膝を曲げて胸に寄せた体勢
Photo by Reiko Sudo

1)両脚を前に伸ばして座る。両手をお尻の後ろについて体を支え、左膝を曲げて胸に軽く引き寄せる

長座から左膝を曲げて胸に寄せ、脚を外側に回す股関節ほぐし
Photo by Reiko Sudo

2)股関節から動かすように、脚を外側に10回まわす

3)同様に、内側に10回まわす

4)右脚も同様に行う

ターゲットは、脚ではなく股関節です!猫背にならないように、骨盤や背骨を安定させて行うこと。背筋を自然にすっと伸ばし、腰や背中に負担をかけないようにしましょう。回す時は、膝を曲げたままでも、脚をしっかり伸ばす動きを入れてもOK!痛みや違和感がある場合は、無理をしないこと、深い呼吸と共にゆったり大きく動かすことが大切ですよ。

長座から膝を伸ばしなが左脚を回す股関節ほぐし
Photo by Reiko Sudo
広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

腸腰筋・腹横筋
両手をお尻の後ろにつき、長座から左膝を曲げて胸に寄せた体勢
長座から左膝を曲げて胸に寄せ、脚を外側に回す股関節ほぐし
長座から膝を伸ばしなが左脚を回す股関節ほぐし