夏の胃腸の疲れ、見て見ぬ振りしていない?【押して呼吸するだけ】内臓活性化マッサージ
暑さで食も細くなり、冷たい飲み物でお腹を満たし、毎日ダルさを抱えて過ごしていませんか?それ、老化を早めてしまう原因になるかもしれません。内臓を元気にして疲れにくい体を作っていきませんか?
食欲がない=ダイエットだと喜んでいる人は要注意
夏は暑くて食事が食べられない。でも飲み物だけでお腹が膨れるから「食べなくて済む!痩せられてラッキー!」と思えたのは若い時まで。40代以降は加齢とともに筋力低下が一層進むため、食が細くなり栄養、特にタンパク質が不足すると、筋力低下を早め、結果的に体のラインが崩れたり、食欲が戻る秋から冬にかけて代謝が落ちてしまい、逆に太りやすい体質になってしまう可能性もあります。
40代以降の「食事を減らすダイエット」は危険
私たちの体は、外見の若々しさや体力だけでなく、内臓がしっかり働いてこそ本来の健康を保つことができます。肝臓や腎臓、胃腸などは、日々の食事や生活リズムに大きく影響を受けやすい臓器です。例えば、消化の役割を担う胃腸の調子が乱れると、栄養をしっかり吸収できず、疲れやすさや肌の不調にもつながります。また、肝臓や腎臓が疲れてしまうと、体の老廃物を排出する力が弱まり、体全体の巡りが滞ってしまいます。つまり、見えない部分で働く内臓を労わることは、美しさと元気を維持するための大切な基盤なのです。日々の食事、休養、そして心の落ち着きを意識することが、内臓を健やかに保つ第一歩といえるでしょう。
夏の疲れはココにアプローチ
中医学では、体のエネルギーの通り道である「経絡」を整えることが、臓器の健康につながると考えられています。特に夏は強い日差しや冷たい飲食により、脾(ひ:消化器系全体の機能)が弱りやすい季節です。脾は栄養を全身に巡らせる大切な役割を担っており、その働きが乱れると消化不良や倦怠感につながります。さらに脾の不調は、肝(かん:肝臓を含む、体全体の巡りやデトックスを司る働き)にも影響するため、元気や気持ちなどのエネルギーの循環や、代謝・血流などの循環の滞りにつながる可能性も。だからこそ、夏バテを防ぐためには脾を中心に整え、肝とのバランスを保つケアが欠かせないのです。
〈肝臓と胃をケア〉押すだけマッサージ
夏の内臓の疲れを簡単セルフマッサージでケアしていきましょう。今回ターゲットにするのは、肝臓と胃。肝臓は、右側の肋骨のすぐ下にあり、胃は反対側の左側の肋骨の下あたりにあります。
この部分に手を当てて、呼吸に合わせてやさしく圧をかけていきます。仰向けになるか、楽な姿勢で座って行いましょう。
1)両手を肋骨の骨とお腹の筋肉のキワあたりにあてる
2)息を吐きながら4本の指を押し込み、息を吸いながら緩めるを繰り返す
(みぞおち辺りから、肋骨に沿って3~4か所、場所を変えて押す)
3)数回マッサージしたら、マッサージした辺りに手のひらを置いて数呼吸
最後の呼吸で、ほぐした部分を手のひらで温め、心も体も緩まっていくのを感じましょう。圧が強いほど効果が高いわけではありません。あくまで心地よく呼吸ができる圧で行いましょう。マッサージ後、呼吸も深くなっているのを感じられるかもしれません。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く






