疲れやすい体にさよなら!夏バテ防止に効く「温かい飲み物」を管理栄養士が解説
毎日暑い日々が続くと飲みたくなるのはよく冷えた飲み物。しかし、夏の後半に差しかかる頃には、冷たい飲み物の摂りすぎで胃腸の働きが低下し、食欲が落ちたり、疲労感が抜けにくくなったりすることがあります。胃腸の働きが低下すると食欲も減退してエネルギー不足になり、夏バテに繋がります。 そんな胃腸疲れからくる夏バテ解消には意外にも「温かい飲み物」がおすすめです!今回は管理栄養士の視点から「温かい飲み物」のメリットやおすすめの種類をご紹介します。
温かい飲み物が身体にもたらすメリット
冷たい飲み物を摂りすぎると胃腸に負担がかかり、食事をしても十分に消化・吸収できなくなる恐れがあります。その結果、食欲低下やエネルギー不足によるだるさ、血行不良によるむくみが出ることも。また、冷たい飲み物は腸を過剰に刺激してお腹がゆるくなることもあります。
一方で、夏でも温かい飲み物を取り入れることで、胃腸の働きが活発になり、消化吸収を助ける効果が期待できます。さらに血流がよくなることでむくみを解消し、夏特有の重だるさを和らげる効果も期待できます。
おすすめの夏バテ解消が期待できる「温かい飲み物」
麦茶
冷たい方が美味しい!と思われがちですが、実はホットでもおいしくいただけます。ノンカフェインなので夏場の水分補給にぴったりです。沸かした麦茶を冷蔵庫に入れる前に1杯飲むと、手軽に習慣化できます。
ハーブティー
爽やかな香りで清涼感がありジトジトした夏場のリフレッシュにもおすすめです。特にペパーミントティーに含まれるメントールは、胃の不快感を除く効果が期待できます。
※ただし、ハーブの中には妊娠・授乳中に摂取を推奨しないものもあるため、事前に確認してから取り入れましょう。
ホットココア
ココアに含まれるテオブロミンには血流改善作用があり、夏の重だるさ解消に役立ちます。また、夏はそうめんなど炭水化物中心の食事になりやすく、たんぱく質不足になりがちです。牛乳を使ったココアなら良質なたんぱく質も補えるのでおすすめです。
ホットトマトジュース
トマトジュースには、むくみを解消するカリウムが含まれています。さらに、抗酸化作用のあるリコピンが夏の強い紫外線から肌を守る効果も期待できます。温めたトマトジュースに胡椒やオリーブオイルを少量加えればスープ感覚で楽しめ、忙しい朝食にもぴったりです。
注意点
熱々の飲み物は粘膜を傷つける可能性があるため、少しぬるめの温度(50〜60度)がおすすめです。また、運動後など身体が過度に温まっている状態では、冷たい飲み物の方が適しています。タイミングや体調に合わせて飲み分けましょう。
「温かい飲み物」で身体を整えて夏バテを解消しよう!
「温かい飲み物」を取り入れることで、胃腸の働きを整え、消化吸収を助け、血流も改善される効果が期待できます。夏後半のだるさや食欲低下を和らげるサポートになるため、毎日の習慣に少しずつ加えてみてはいかがでしょうか。冷たい飲み物とうまく使い分けながら、“内側から整える”夏バテ対策を実践してみましょう。
参考文献
もっとからだにおいしい野菜の便利帳 高橋書店
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