夏バテには「梅干し」が効く!期待できる3つの効果と簡単副菜レシピ
夏は、暑さで食欲が落ちたり疲れがなかなか取れなかったりと、体調を崩しやすくなります。そんな季節におすすめなのが「梅干し」です。梅干しは疲労回復や食欲増進の効果が期待でき、夏バテ予防にも適した食材です。今回は、梅干しに期待できる3つの効果と簡単副菜レシピをご紹介します。
梅干しに期待できる3つの効果
梅干しには、疲労回復や骨の老化予防などさまざまな効果が期待できるのが特徴です。ここでは梅干しに期待できる代表的な3つの効果を紹介します。
疲労回復
梅干しはクエン酸を豊富に含む食材です。クエン酸は乳酸の生成を抑制し、体外に排出する働きを担います。そのため、夏の暑さや運動後のだるさを和らげる効果が期待できるでしょう。
骨の老化予防
梅干しは、骨の老化や骨粗しょう症の予防に役立つ食材ともいわれています。カルシウムは、そのままでは吸収されにくい性質を持っていますが、クエン酸と結びつくことで溶けやすくなり、体内で効率よく吸収できるのが特徴です。梅干しにはクエン酸が豊富に含まれているため、カルシウムの吸収を助ける働きが期待できます。
食欲増進
梅干しは、夏の食欲低下を防ぐのに役立つ心強い食材です。梅干しに含まれる酸味により唾液の分泌が促され、唾液中の消化酵素がからだの消化活動をサポートします。胃液の分泌も活発になることで、胃腸の働きが支えられ、消化活動がスムーズになります。そのため、夏バテや食欲不振のときでも、梅干しを加えると食事が進みやすくなるでしょう。
梅干しの副菜レシピ「きゅうりの梅おかか和え」
梅干しの酸味ときゅうりのシャキシャキとした食感が相性抜群で、暑い季節でも食欲をそそる一品です。
材料(2人分)
- きゅうり 1本
- 梅干し 1個
- めんつゆ(2倍濃縮) 小さじ1/2
- かつお節 2g
- 白いりごま 小さじ1
作り方
- きゅうりは麺棒で叩き、食べやすい大きさにする
- 梅干しはタネを取り除き、包丁で細かく刻む
- ボウルにすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせる
- 冷蔵庫で30分ほど置いたら完成
梅干しの量は、塩味や大きさに合わせて調節してください。ツナやささみを加えるのもおすすめです。
梅干し1個あたりの塩分量は約1.8g
梅干しはさまざまな健康効果が期待できますが、塩分が多いため食べすぎには注意が必要です。厚生労働省が定める1日あたりの食塩の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。梅干し1個(可食部10g)には1.8gの塩分が含まれているため、複数個食べると基準量を簡単に超えてしまいます。梅干しは1日1個を目安に、適量を楽しみましょう。
梅干しで夏を元気に乗り切ろう
梅干しは、疲労回復や食欲増進などの効果が期待できる食材です。さっぱりとした副菜として食卓に取り入れれば、暑い季節でも食欲がわきやすくなります。まだまだ暑い日が続くため、梅干しを上手に活用して、夏バテを防ぎながら元気に過ごしましょう。
【参考文献】
片山直美 蜂谷奈都美「梅に関する研究」
一般財団法人梅研究会「梅肉エキスと梅の効果効能研究情報」
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)「1―7 ミネラル」
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「果実類/うめ/梅干し/塩漬」
ライター/管理栄養士 山田佳奈子
約8年間保育園で献立作成や給食づくり、栄養相談に携わる。アトピーや運動誘発性小麦アレルギーの発症、2年間のイギリス生活などでからだと食の関わりに関心をもつ。現在は、子育てをしながら執筆活動をメインに食と健康に関する情報を発信している。
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