【梅干しパワーで夏バテ予防】夏にうれしい7大効果と「選ぶ時のポイント」とは?栄養士が解説
昔から各家で仕込まれていた保存食であり健康食品でもある梅干しは、多くの人に愛されている食品のひとつです。おにぎりやお弁当のごはんの定番メニューでもないでしょうか?そんな梅干しは、暑い夏には特に欠かせない食品です。そこで、なぜ、夏に重宝するのかを今回はご紹介します。
梅干しってどんなもの?
現在、スーパーなどではさまざまな梅干しが陳列されているのを目にするかもしれませんが、梅干しは大きく2種類に分類されます。
梅干し
昔ながらの梅を塩漬けにして天日干しにしたものです。梅・塩(・しそ)のシンプルな原材料で作られる塩分濃度が20%前後のものが多く、塩味と酸味を味わえます。代表的なものは、白干梅としそ梅干しです。
調味梅干し
白干梅を塩抜きして、さまざまな調味液に漬け込んだのが、調味梅干しです。現在、スーパーで数多く陳列されているものは、こちらのタイプの梅干しです。代表的なものは、かつお梅干しやはちみつ梅干し、減塩梅干しなどです。
梅干しの嬉しい7大効果
熱中症予防
熱中症の原因のひとつは、汗による水分と塩分などのミネラル不足です。そのため、塩分のしっかりときいている梅干しは、塩代わりにもなるため、水と梅干しを取り入れることは熱中症予防のためにおすすめです。
疲労回復
梅干しの酸味はクエン酸やリンゴ酸などの有機酸によるものです。クエン酸は体の中でエネルギーを生み出す回路を動かすのに欠かすことができない栄養素のひとつであり、疲労を蓄積しにくい効果を期待できます。
食中毒予防
梅干しに含まれているクエン酸は、食中毒を引き起こす菌の増殖を抑える働きが期待できます。そのため、昔から、おにぎりの具やお弁当のごはんの上に梅干しを入れるのは、衛生的な面からみても理にかなっているといえます。
食欲促進
梅干しの酸味は、唾液分泌を促進することで、食欲増進ができます。暑くて食欲がわかない日も酸っぱい梅干しなら食べられたという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
血液サラサラ
梅干しはお肉などの陽性食品を食べ過ぎて体が酸化している時に中和してくれるアルカリ性食品です。
免疫力UP
梅に含まれるクエン酸には、体の不調の原因でもある酸化をアルカリ性に傾けて中和したり、風邪やその他の病気にもかかりにくくしたりする免疫力アップが期待できます。
貧血予防
梅には、吸収率が低い非ヘム鉄が豊富に含まれていますが、鉄分の吸収を促進するクエン酸も豊富に含んでいるため、鉄分補給ができ、貧血が気になる人におすすめです。
購入する時に押さえたいポイント
昔は、各家で仕込むことが多かった梅干しですが、今は購入するという人が多いかもしれません。そのため、梅干しの効能を得たいのであれば、購入する時にシンプルな原材料であるかどうかを確認してから手にとってみてくださいね。
おすすめなのは、「梅・塩(・しそ)」だけで作られた梅干しです。
残念ながら、私たちの身の回りには調味梅干しが多く、その多くは白干梅を塩抜きして、添加物をたくさん含む調味液に漬け込んだものも多いです。これらの梅干しはできれば避けたいところです。
今年の夏は酸っぱい梅干しで元気に乗り切ろう
今年の夏はぜひ、本物の梅干しを手に入れて、夏バテ知らずで乗り切ってみてはいかがでしょうか?
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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