「しょっちゅう食べてたわ…」管理栄養士が教える、更年期に注意すべきNG食べ物


本記事では、食事が更年期の健康にどのように影響するのかを解説します。
閉経とは
閉経とは、月経がなくなることです。加齢によって卵巣の機能が低下すると、徐々に卵胞の数が減少し、排卵が起こらなくなります。そのため、50歳を超えると女性ホルモンの分泌はほとんど起こらなくなります。
閉経による体の不調
本来、女性ホルモンは脳の視床下部から出る指令によって分泌されています。しかし、卵胞がなくなると分泌される女性ホルモンが存在しないため脳が混乱し、自律神経の乱れを引き起こします。
閉経に伴う体の不調を更年期障害といい、人によっては生活に支障をきたすほど症状が重い場合もあります。

注意するべき食べ物
自律神経を乱す食事には注意が必要です。自律神経が乱れることで女性ホルモンのバランスが崩れることに繋がるのです。
糖分の多い食べ物
糖分を過剰に摂取すると交感神経が優位になり、不安や緊張を感じやすくなります。また、余った糖は中性脂肪となって体内に蓄積し、更年期の肥満や糖尿病など生活習慣病の引き金にもなります。
多量のカフェイン

加工食品
多くの加工食品には、食品添加物やトランス脂肪酸など人工的に作られたものが多く含まれています。これらは体内で消化吸収されずに体内に蓄積し、腸内環境を悪化させる原因となります。自律神経の乱れにも繋がるため、加工食品の摂り過ぎには注意が必要です。
アルコール
適度なアルコールは副交感神経を優位にし、自律神経を正常に保つのに役立つとされています。しかし、適度を超えた過度の飲酒は交感神経を刺激し、副交感神経を抑制することで自律神経を乱します。アルコールの適量は純アルコール20g程度とされています。この量を超えた過度な飲酒は閉経を早める原因となるため、アルコールの飲み過ぎにも注意しましょう。
刺激の強い食べ物
辛い食べ物は交感神経を活性化させ、自律神経を乱します。また、ファストフードのような高カロリー、高脂肪の食事は消化に時間がかかり、胃腸に負荷をかけます。腸は自律神経と密接な関係があり、腸が弱ると自律神経が乱れる可能性があります。刺激の強い食べ物は頻繁に食べないようにしましょう。

食事が自律神経に与える影響はとても大きいものです。NGな食事を知ることは、更年期に健康的な生活を送ることにも繋がります。本記事を参考にして、体に良い食事を摂れるよう心がけてみてください。
【参考】
第一三共ヘルスケア|更年期障害の原因- SHARE:
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