実は悪玉コレステロール値が高くなってしまう、閉経後に控えるべきNG飲み物とは?管理栄養士が解説
女性の体は一生を通して大きなホルモンの変化が常にあります。 思春期・妊娠・出産、そして、体の変化として重要なポイントとなる「閉経」です。 女性の体には閉経後どのような変化が体に起こるのか、控えるべき飲み物はあるのかを管理栄養士が詳しく解説していきます。
閉経でのホルモンの変化
女性の体では閉経すると女性ホルモンの減少であるエストロゲン・プロゲステロンの減少が起こります。
エストロゲン
生殖器の発達や骨の維持などをしてくれているホルモンです。それだけではなく、血液の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きもあると言われています。
プロゲステロン
体温を上げたり、水分や栄養素を溜め込むなど健康維持をしてくれるホルモンです。また、お肌に大切なコラーゲンの生成を促進もします。閉経が40代以降に起こる体の変化ですが、閉経が起こるタイミングは栄養状態や生活環境によって異なります。
閉経で起こる体の変化
女性ホルモンの減少で女性の体は大きな変化が起こります。例えば、
コレステロールの上昇
コレステロールが上昇すると体の血管内で動脈硬化が起こりやすくなってしまい、体の中での血管に関する疾患リスクが高くなります。
骨密度の減少
骨の健康を維持するエストロゲンの減少で女性の体の骨密度は急激に減少します。閉経後は女性で骨折のリスクが高くなるのはホルモンの減少に関係していると言われています。
コラーゲン生成不足によりお肌のハリの減少
ホルモンの減少でコラーゲン生成が減り、お肌や体の皮膚が薄くなってしまいます。そのため、皮膚の乾燥などもしやすいです。
閉経で控えるべき飲み物
牛乳
牛乳などの乳製品を多く習慣的に多く摂取した場合、女性ホルモンの低下で悪玉コレステロールが高くなりやすいです。牛乳に含まれるコレステロールが上がりやすくなる脂質である、飽和脂肪酸などの全体の量が多くなってしまう可能性が高くなるために起こると考えられます。そのため、牛乳や牛乳を中心とした飲み物などの頻度を調整する必要があります。
例えば、牛乳の割合が多いメニューとして
ココア
カフェラテ
コーンポタージュ
ホットミルク
などです。
閉経後おすすめの飲み物は?
閉経後の牛乳の代わりにおすすめしたい飲み物は「豆乳」です。豆乳は牛乳同様に味をまろやかにすることができます。
さらに意外かもしれませんが、豆乳にもカルシウムは含まれており、最近ではカルシウムが強化された豆乳などもあり牛乳と変わりなく利用できます。
また、豆乳はコレステロールを含まないため安心して毎日継続して飲むことができるので、閉経後は豆乳の割合を多くし、牛乳の割合を少なくするとより年齢に合った栄養素のバランスになります。ぜひお試しください。
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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