休んでも疲れが抜けないのはなぜ? 更年期の不調を経験した管理栄養士が振り返る、“回復力低下”という落とし穴
夜にお風呂でゆっくり温まっても、翌朝にはまた肩が重い——そんな日が増えていませんか。更年期の体は、「整える力」よりも「回復する力」そのものが落ちやすくなっています。血流を良くしても、回復に使えるエネルギーの材料が足りなければ、体は元に戻れません。今の不調は、あなたの努力不足ではなく、回復力の低下という自然な変化。だからこそ、「温める」だけでなく、「回復を助ける」ケアが必要なのです。
更年期の体は「回復力」そのものが落ちている

ヨガやお風呂で整えたはずなのに、なぜか翌日にはまた不調に戻ってしまう。
更年期には、そんな感覚を持つ人が少なくありません。
それは、更年期の体では「回復する力」そのものが落ちているからです。
「リラックス」と「回復」は別もの

お風呂に入るとホッとします。
体もゆるみ、気持ちも落ち着く。
でもそれは「緊張がほどけた」状態であって、エネルギーが補充されたわけではありません。
温浴で血行が促されても、血液中に栄養がなければ体は回復できません。
例えるなら、スマホを省電力モードにしただけの状態。
バッテリーが充電されていなければ、すぐにまた落ちてしまいます。
更年期の体に必要なのは、温めてゆるめることに加えて、回復に使えるエネルギーを補うことです。
なぜ「温めるだけ」では足りなくなるのか

女性ホルモンは生殖だけでなく、体温・代謝・骨・血管・感情・消化・排泄まで、体の土台を広く支えています。
更年期になるとホルモンの働きが揺らぎ、以下のような変化を起こしやすくなります。
- 冷えたり、ほてったり
- 筋肉量が低下しやすく、体脂肪がつきやすい
- 血糖が乱れやすい
- 骨折しやすくなる
- 血圧が高くなる
- 動悸が激しくなる
- 肌や髪が乾燥する
- 気分の浮き沈みが激しい
- 寝つきが悪い
- 記憶力や集中力が低下する
- 胃腸の動きが悪く、消化力が落ちる
- むくみやすい
こうした変化が重なることで、更年期の体は「整えても元に戻りにくい状態」へと移行していきます。
私が「お風呂+食」に切り替えた理由

私自身、更年期の不調を経験する中で、「冷やさないこと」だけでは足りないと感じるようになりました。
毎日お風呂の時間にはとても救われています。血行が促され、痛みがゆるみ、心も和らぐ。でも、入浴だけでは体調はすぐに戻ってしまう。
そこで見直したのが、体を回復させる食事でした。
特別なことはしていません。毎朝、温かい味噌汁を飲むだけ。
胃腸を温めながら、たんぱく質とミネラルを無理なく補える点が、更年期の体には合っていました。
お風呂と組み合わせることで、回復に「持続性」が生まれました。
まとめ

整えても戻ってしまうのは、あなたのせいではありません。
更年期の体は「回復できない状態」になっているだけです。
「整える」ケアに、「回復を助ける」視点を足すだけで、体は少しずつ応えてくれます。
次回は、ヨガやサウナのあとに甘いものが欲しくなる理由から、“ 回復 と 血糖 ”の関係を解き明かします。
それが分かると、あなたの不調の正体がはっきり見えてきます。
参考資料・補足
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