残暑は倦怠感、軟便、むくみ、消化不良、口内炎が出やすい?残暑の疲れを癒す陰ヨガ


暑い夏のピークを超えると、暦の上では秋を迎え残暑が続きます。日本の夏は暑さに湿気が加わり体調を崩しやすい時期でもあります。夏の疲れ、胃腸の疲れなどを陰ヨガで整え秋の季節に備えましょう。
暑さと湿気の影響
中医学では暑さによるダメージを暑さの邪気=暑邪(しょじゃ)、湿気によるダメージを湿気の邪気=湿邪(しつじゃ)といいます。残暑の時期などは暑邪、湿邪の影響を受けやすく、五臓六腑の「脾」=胃腸などの消化器に影響を及ぼします。倦怠感、軟便、むくみ、消化不良、口内炎などの不調が出やすいといわれています。

「脾=胃腸」をいたわる
暑い時期は冷たい飲み物や食べ物、生ものなどを摂ることが多く、摂り過ぎは「脾」=胃腸の働きを弱めてしまいます。外からの湿(外湿)だけではなく、体内の湿(内湿)をつくりだしてしまい、冷えやむくみに繋がることになります。ダメージは身体への影響だけではなくメンタル面にも関わり、くよくよ思い悩みやすいという感情にも繋がります。胃腸機能が弱っている時にはその傾向が強くなり、胃腸の調子が良い時には元気というように「五志」五臓と感情の関係性があると考えられています。体内の停滞を取り除き、巡りを良くするように心がけ胃腸を労わりましょう。
陰ヨガで脾胃を健やかに
陰ヨガでは「経絡」という、五臓六腑と繋がる気血の通り道、この専用通路であるエネルギーラインを巡らせます。陽のヨガでは立位のポーズを中心に身体をダイナミックに動かします。その対局にある陰のヨガは座ったまま、寝たままになり、1つのポーズを数分かけてホールドします。この時間の経過と共に体表だけではなく深部の組織へと働きかけます。
胃の経絡を巡らせるポーズをご紹介しますので行ってみてください。
「ハーフサドル」ポーズ
身体の前面を走行する胃の経絡に働きかけます。

<やり方>
1)長座の姿勢から片足を割座にする

2)ゆっくりと仰向けになり、頭の先で両肘をつかんだり、力を抜いたバンザイをする

3)7割位伸びているところで、2~5分ほどポーズを保持する
…居心地良い場所を見つけじっとすることで筋肉が緩みポーズの作用が表面から深部へ伝わります
4)ゆっくりとポーズをほどきリバウンド(余韻の時間をすごす)
…全身を開放しポーズを解いた時に体中に広がる繊細な感覚や変化を感じます
●余裕がある場合には両足を割座にして行っても良いです
<軽減したやり方>
・片足を割座にしたひざの下や背中の下にクッションなどを入れる

・片足の割座が難しい場合には横向きや、うつ伏せになり片足をつかむ(タオルなど足にかけて使ってもOK)

・両足の幅に広げる

ご自身の身体に合わせながらやってみて下さい。
▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼
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