お腹の張り・消化不良【慢性的な胃腸不調を体質から改善】足三里のツボを刺激+アンクルストレッチ

 お腹の張り・消化不良【慢性的な胃腸不調を体質から改善】足三里のツボを刺激+アンクルストレッチ
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脚のむくみや、お腹の張り、消化不良など、なんとなく不調でお悩みではありませんか?慢性的な身体の不調には、内臓のはたらきを元気にすることで身体の体質を改善する中医学のアプローチがおすすめです。胃腸系のはたらき元気にする足三里のツボを刺激して身体を整え、アンクルストレッチの陰ヨガポーズで足首やすねの硬さを改善。内側から身体の巡りを良くしましょう。

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中医学とヨガを融合した「陰ヨガ」とは?

陰ヨガは中医学とヨガを融合したヨガ。中医学では、冷えやむくみ、頭痛、消化不良など、病気ではないけれどちょっとした不調も、病気へと進んでいく段階にあると捉えて、それらのなんとなくの症状を”未病”と呼びます。未病は、病気になる前の身体からのSOSのメッセージ。

陰ヨガは、筋肉をくつろがせてお休みさせた状態で数分間、じっくりとポーズに時間をかけることで、固着してしまった関節や靭帯、深い層の筋膜組織に刺激を与えて潤いやしなやかさを引き出していく静的なヨガです。五臓(内臓)を中心に、全身に(気血)エネルギーと、栄養を供給する連絡通路の役割を果たしている”経絡”というエネルギーラインの詰まりや滞りを解消して身体を深部から滋養します。”経絡”とは、カラダの中を主なラインを縦に、そこから全身を網目のように走る目にはみえない生命エネルギーのネットワーク。気(エネルギー)が流れ、血(栄養)が運ばれることで全身に栄養が行き渡るので、経絡はパワー(強さ)と巡り(滞りがないこと)がとっても重要なのです。

そして経絡のライン上には経穴、”ツボ”が点在しています。ツボを刺激することで経絡を流れる気を調整でき、気の流れがスムーズになると、経絡とつながる臓腑が活性化されて、体調が整うというわけです。なんとなく当たり前になってしまっている身体の慢性的な症状やトラブルも…そこから経絡のルートを辿ってどの臓器が弱っているかを探ってみるとまた新しい視点から自分のカラダを知り、改善するヒントが見つかるかもしれません。

胃腸の不調を感じている人におすすめのツボ&陰ヨガポーズ

こうした症状に悩んでいませんか?

・下痢、軟便など消化不良を起こしやすい
・ゲップ、お腹のハリ
・食欲不振
・ふくらはぎや全身が浮腫みやすい
・足首が硬く歩行中につまづきやすい
・食べると眠くて動けない
・口内炎ができやすい


下痢や腹痛が起きやすい、胃腸が弱いといった消化器系に関わりのあるなんとなくの慢性的な症状には、内臓のはたらきを元気に整えることで身体の内側から体質を改善する、中医学的な視点からのアプローチがおすすめ。そこで今回のコラムでは、胃腸のはたらきを元気にして免疫力を高め、、足の疲れも解消する足三里というツボへのアプローチと、特に冷えやむくみが起きやすい足先から下半身にかけての滞りを解消するアンクルストレッチの陰ヨガポーズをご紹介します。

足三里のツボは、食べ過ぎて胃が重い、お腹が張る感じが続くなど胃腸が弱っている時に効果のあるツボです。足や膝の痛み、むくむ、冷える…などの足の症状に、健脚のツボとして昔からよく使われているツボになります。ツボをじっくり刺激するだけで足がぽかぽかして、軽くなりますのでデスクワーク中の合間やおやすみ前のスキマ時間に、ためしてみてくださいね。

足三里のツボのアプローチのやりかた

足三里のツボはスネの骨の外側にある前脛骨筋という筋肉上、外側の膝の皿の下から指4本分下にあります。膝を立てて両手のひらででふくらはぎを包み込むようにセットしたら親指の指の腹でスネの骨のキワの部分を押しましょう。深く入ったらゆっくりと横に動かしてみたりまわしたりして痛気持ち良いくらいの感覚の範囲で数十秒間、押し揉みして刺激します。

足つぼ
イラストAC

アンクルストレッチの陰ヨガポーズのやり方

※膝を浮かせると足首に痛みを感じる場合は、1の正座の状態でポーズを保持してください。正座のポジションでも、十分足首や足の甲のストレッチになりますので、ご自身の関節の硬さや可動域に合わせてポーズの深さを調節してみてください。

1足の甲を寝かせて正座になり、両手を横につきます。

2両手を後ろに移動させながら上半身をゆっくりと少しだけ後ろの方へ傾けていき、膝を床から浮かせます。

3足の甲から足首の前側が心地よく伸びるところを探し、下半身の筋肉をくつろがせて1〜2分間ホールドします。

4ポーズから抜ける時もゆっくりと。膝を床に下ろし時間をかけて足を解放します。

5足を伸ばして数呼吸、ポーズから抜けた後の余韻を感じます。

 

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AUTHOR

高西由貴子

高西由貴子

内臓ケアサロンMaitriesセラピスト 陰ヨガを通じて出会った中医学の学びを続けながら、都内を中心にサロンオーナー、ヨガインストラクター、セルフケア講座のセミナー講師と多岐に渡って活動。2020年、より一人一人の心と身体をサポートしたいという想いを元にボディケアサロンMaitriesをオープン。心と身体両面から、女性の美と健康のサポートをしている。



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