【辛い背中のコリ・痛みを改善】筋肉をお休みさせてじっくりほぐす「ローリングパンダのポーズ」

背中のコリ・痛みを放置していませんか？

体の冷えや、デスクワークや運動不足などの生活習慣、ストレスなどによって起きる辛い背中のコリにお悩みではありませんか？
どうにかしなきゃと思っていても、はっきりとした原因やどんなケアをしたら良いのかわからなかったり、そもそも背中が重い状態では運動する元気がなくて動く気力がないことも多い為、いつものことだから仕方ないと放置してしまうこともあるのではないかと思います。

背中のコリや痛みの原因は人によって様々ですが、主に

◯運動不足、姿勢の悪さによる血行不良
◯過度なストレスによる過緊張
◯胃腸など臓器の疲れによる内臓疲労
◯自律神経の乱れ

など疲労や緊張による血行不良や筋肉の緊張で硬くなってしまうことにあります。また、一つの原因が連動して、他の症状を引き起こす原因にもつながります。

例えば、お腹と背中は表と裏で表裏一体。背中がこっていると胃腸に内科的な不調がでることがあります。背中がこっている人のほとんどは姿勢が悪く、猫背になっている場合はお腹の前側を圧迫しています。胃腸はきゅうくつになりますよね。また逆に反り腰で胸を張っている場合には鳩尾の内側にある胃は常に張っている状態。内臓の動き全体が悪くなる＝消化不良や内臓機能の低下の一因になることも。

そんな辛い背中のお悩みや内臓ケアにおすすめなのが陰ヨガです。陰ヨガは一般的なヨガと違い、筋肉を使ったり伸ばしたりするのではなく、意図的に筋肉をゆるめた状態で重力に身を委ね、３〜５分静止してじっくりと時間をかけてアプローチします。筋肉がじっくり深部からほぐれるため、リラックス効果も抜群。身体をケアしたいけど辛くてやる気が起きない。そんな時にも頑張らずに行うことができます。ゆったりとした深い呼吸や、重力に身を委ねる事で起きる圧や伸びで、時間の経過と共に深層にある筋肉や関節や腱、靭帯など身体の奥にある組織の癒着や硬さが解消されて、内側から可動域が広がっていきます。

上背部の背中を優しくほぐす、ローリングパンダのポーズ

今回ご紹介する陰ヨガポーズはローリングパンダのポーズ。陰ヨガを行ううえで大事なことは体が安定した状態でポーズに留まること。体が不安定な状態ではなかなか筋肉をゆるめることが難しく感じられるでしょう。ですのでこのポーズを初めて行う際は、まずは心地よさを優先しバリエーションを加えずに呼吸しながら肩甲骨周り、上背部の背中の筋肉がじんわりとほぐれているのを感じながら行ってください。慣れてくるとちょうどいい塩梅が感覚でわかるようになります。少しずつバリエーションを加えて、身体の感覚の変化をじっくり味わってみてくださいね。

背中のコリを解消されると肩こりや腰痛、内臓機能の回復などの改善が期待できます。また脳への血流も良くなるので、朝行えば頭スッキリ、夜はぐっすり眠れて疲労回復力が高まる、といった嬉しい効果も期待できます。是非、試してみてください。

ポーズのとり方

①四つん這いになり膝は腰幅に開きます。
②左腕の下に右腕を通し、背骨にツイストが入るポジションで右の肩とこめかみを床に下ろします。
③左の手のひらは顔の横に添え、優しく脇をしめて肩甲骨を下に降ろし耳と肩を遠ざけます。
④肩甲骨周りの筋肉のじんわりとした刺激を感じたら、心地よいゆったりとした呼吸をしながら2分ほどポーズをホールド。
※首の後ろに負荷がかかりすぎていないか確認しましょう。下半身が安定して快適にポーズに入れていたら、左足を横に広げる、左腕を腰に回してバリエーションを加えポーズを深めます。
⑤チャイルドポーズでポーズから抜けた後の余韻を味わいましょう。反対側も同様に行います。