身体が硬い人もできる!後屈が劇的に変わる裏技【カップリングモーションを利用する】練習法
首や腰を痛める怖さもあり、攻略が難しいのが後屈ポーズ。しかし「ポーズの入り方」を工夫すれば、安全かつ即効でポーズが上達!その裏技を峯岸道子先生がレクチャーします。
骨や筋肉の特性に則した入り方で苦手を克服!
後屈・逆転をするときに恐怖心があると、体は防御態勢に入ります。そこで試してほしいのが、体に無理がなく怖さも払拭できる「ポーズの入り方」。
「骨や筋肉の特性を利用した入り方をすると、体に負担をかけず短時間でポーズが深まります。たとえば、筋肉は思い切り収縮させて弛緩すると一気にゆるむ性質があるので、この方法で背面の筋肉をほぐしてから背骨をしならせて後屈へ。すると腰椎に詰まりを感じなくなります」と峯岸道子先生。
「フィジカルはメンタルに大きく左右されます。しかし成功体験を積み、怖いと思う心と駆け引きしながら苦手意識を克服するのがヨガのおもしろさ。裏技ワークは苦手を手放す近道になるはず!」
後屈の裏技教えます!
後屈に必要な「背骨の伸展」と「肩甲骨の可動」が変わるポーズの入り方に注目!この2点が深まると頭を床へ垂らす怖さも解消。
ウシュトラーサナは脊柱のカップリングモーションを利用する
側屈時に回旋運動を伴う脊柱の動きの特性を、カップリングモーションと言います。その特性を利用し、側屈から入って胸椎と腰椎を回旋させて、椎間板の動きを良くしてから後屈すると詰まりが取れて後屈がスムーズに。
◎背骨は側屈していくとき、椎骨に回旋が起きる。胸椎部分は側屈と同じ方向(内側)に、腰椎部分は側屈と逆方向(外側)に動く特性が。こうした特性を活かした誘導を行うことでポーズがより快適に。
・側屈をすると、胸椎は内旋し、腰椎は外旋する。
・腰椎を外旋させてから胸椎も外旋させることで、後屈をしやすくなる。
【裏技】背骨の回旋運動を伴う側屈の動きから入り、胸椎と腰椎の滑りを良くしてからポーズへ移行。
HOW TO
①膝立ちになり、足の甲を床。左肩を倒し左肩甲骨を下げながら背骨を左へたわませ、左手を下ろす。
②骨盤は正面のまま、腸骨を前に押し出しながら胸椎を内旋。左手を左かかとに添える。
③腰椎を外旋させながら右腕を後ろへ回す。重力にまかせて背骨をたわませるイメージで、上体を反らす。
④右手を右かかとに添え、骨盤と胸を前方に押し出す。首の力を抜いて頭を垂らす。腰椎を反らせすぎず、胸椎が気持ちよく伸展したポーズが完成。
教えてくれたのは…峯岸道子先生
Body&Mind Yoga Studio主宰。肩甲骨ヨガ、ヨガ棒など独自のメソッドを開発。機能解剖学的要素を加味し、痛みや年齢に伴う体の変化に寄り添うヨガの指導法が好評。一人ひとりに合わせた“自分のヨガ”を提案してくれる。
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