ただ背中を反らすだけ!【寝る前ストレッチの意外な効果】誰でもできる「後屈ストレッチ」
疲れているときこそ、1日の終わりに身体の巡りを整えて要らないものは手放したいものです。寝る前こそ「自分が心地よいこと」を大切にして、気に入ったストレッチを取り入れましょう。今回はそんな時におすすめの「後屈ストレッチ」をご紹介します。
ストレッチの意外な効果とは
なぜストレッチが身体によいのでしょうか。それは、筋肉を適度に伸ばすことで、凝り固まった肩や足腰などの血液やリンパの流れがよくなり、老廃物が流れやすくなるから。
立ちっぱなし座りっぱなしといった同じ姿勢で長時間過ごすことが多い人は、姿勢を保つ筋力は使われていますが、次第にそれらの筋肉は硬くなり血流が滞りやすくなっています。お風呂に入って筋肉をほぐし優しくストレッチを行うと、身体の内側にスペースの広がりを感じられ血流が促されている感覚に気付きやすくなります。また、首の後ろ側や仙骨(せんこつ)付近にある副交感神経は前屈の動きでより活性化しやすく、1日の最後にお疲れさまのスイッチを押してあげられるのでおすすめ。ゆったりと息を吐くことを意識してストレッチを深めていきましょう。
知らない人が多い「後屈」のメリット
ストレッチといえば「前屈」を思い浮かべる人も多いと思います。前屈は、上半身の力を抜く練習にもなり、また身体の背面にある副交感神経が刺激されることで、睡眠の導入や質を高める効果も期待できます。
今回おすすめする「後屈」は、身体の後ろ側の距離を縮め前側を伸ばしていく動きです。胸が自然と広がるため、呼吸を多く身体に取り入れやすくなります。また、後屈をすることで内側に入りがちな肩回りを外旋(外側に回す)させることができ、猫背や肩こり解消にも。さらに肩甲骨と肩甲骨の間には、身体の脂肪を燃焼するといわれている「褐色脂肪細胞」もあります。背骨を挟むようにし刺激を与えてあげることで上半身もポカポカと温まります。
寝る前におすすめ!「後屈ストレッチ」
1、リラックスした姿勢で座ります。(あぐら、正座、足を前に投げ出す長座でもOK)
2、両親指が内側を向くように両手の指先を立て床につきます。お尻より手のひら1つ分後ろ、間隔は肩幅より広めに開きましょう。
3、息を大きく吸って指先で床を押し、背骨を長く伸ばしながら引き上げていきます。
4、肩の位置はそのままで息を吐きながら肩甲骨を寄せ、胸を斜め上に引き上げます。(腰の反りすぎは腰痛の原因となります。腰痛のある人は、お腹に力を入れ腰を反りすぎないように注意してください)
5、心地よく感じるところで止め、3、4の動きを数回繰り返します。
6、最後に息を吐きながら目線をおへそに移し、余分な力を抜いていきましょう。
詳しい動画はこちらからご覧いただけます
AUTHOR
岩﨑奈緒子
11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。 RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。
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