悠未ひろさんと考える、40歳からの食とライフスタイル|キーワードは"頑張らない"?管理栄養士対談
40歳手前、卒業後に燃え尽きて
悠未:その分、ガクッときたのが宝塚卒業後です。最後まで全力で走り続けることだけしか考えてなかったので、本当に燃え尽きてしまって…。なかなか前向きになれないところに、肉体的な衰えを感じたり、体型が変わってきたりするとそれがストレスになってさらに後ろ向きに。それまではどんなにハードでもストレスを感じたことがなかったので、完全に悪循環に陥っていましたね。
石松:卒業後、すぐにミュージカルの舞台などで活躍されているイメージだったので、驚きました。でも、あれだけハードな生活だったわけですから、体も心もその変化に慣れるのは凄く大変なこと。次のステップへ向けての必要な時間だったのかもしれませね。
悠未:はい。今になってみるとそう思います。それに、プレ更年期でもあったのかな?と。
石松:もちろん、それもあると思います。歳を重ねていくと、自律神経の乱れはさらに大きくなっていくんですね。それが更年期障害の原因でもあります。今はいかがですか?
悠未:少しずつ自分の体にうまく向き合えるようになってきたと思います。そうそう、宝塚時代はとにかくたくさん汗をかいていたんですね。舞台の衣装も絞れるくらい! 卒業後、けっこう辛かったのが汗をかかなくなったことで、体が詰まった感じがして不快でした。なんとか汗をかこうといろいろやってみたのですが、汗をかいたところで不快な感じはとれなかったんです。特にホットヨガ。つい誰よりも高く伸ばそう!私のほうができる!とか頑張ってしまって、「自分と向き合う」というヨガの精神とはまるで逆方向に(笑)。これじゃダメですよね。
石松:でも、なんだかわかります。
悠未:宝塚時代はストイックに男役を突き詰めていたので、例えば、スカートを履くことやマニキュアをすることですとか、自分の中での縛りから自由になるのにかなり時間がかかりました。でも自分のペースで変化に慣れていくうちに、今、自分が何をしたいのか、ということに意識が向くようになり、今の自分を受け入れることもできるようになりました。変なストレスを感じなくなったら、汗をかかなくてもスッキリ。汗はただ、物理的にかけばいいというものでもなかったんですよね。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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