筋肉の中の「サルコリピン」を活発に!理学療法士による熱産生を促す【体温アップヨガ】

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堀川ゆき
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2021-04-14
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体温アップヨガ

今回はヨガのポーズを2つ紹介したいと思います。

椅子のポーズ

まず、「椅子のポーズ」(chair pose)のアレンジです。

スクワットのような感じで、両脚は腰幅に開いて立って、両手は腰にあてます。

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そこから10秒間かけてゆっくり床までしゃがめるだけしゃがんでいきます。 

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しゃがみきったらまた10秒間かけてゆっくり立ち上がっていきます。この10秒間というのがポイントで、ゆっくりやることで負荷が上がるので、10回やればかなりキツくて効くはずです。

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この椅子のポーズで、太ももの正面の筋肉の大腿四頭筋そして、お尻の筋肉の大臀筋を鍛えています。

木のポーズ

2つ目のヨガポーズ、「木のポーズ」(tree pose)のアレンジです。

まず立った状態で両手は腰に、右脚で片脚立ちになります。

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左足は胡坐をかくように膝を外に曲げて、その足裏を右ももの内側にくっつけます。そこから右脚の踵を上げ下げします。「踵上げる、下げる、上げる…」を10回です。バランスをとるのが結構難しいので、何か支えを持ってもOKです。

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この木のポーズで、ふくらはぎの筋肉の下腿三頭筋を鍛えます。ふくらはぎの筋肉を動かすと、筋ポンプ作用が働き、全身の血液の流れが良くなります。筋ポンプ作用についてはコラム『理学療法士が解説「第二の心臓」簡単ヨガトレ!「ふくらはぎは第二の心臓」の意味と鍛えるメリットは?』をご覧ください。筋肉で生み出された熱を運ぶのは血液なので、このふくらはぎの筋トレも体温アップにはとても効果的です。

注意点は、この2つのエクササイズの間は必ず呼吸を続けてください。呼吸をすることで血圧の上昇も防ぎますし、筋肉に酸素が行き渡るので、よりトレーニング効果も期待できます。

まとめ

今回のポイントを4つにまとめました。

①免疫力アップには体温アップが重要
②筋肉が体内の「ストーブ」として熱を生み出す

③熱産生は「サルコリピン」のおかげ

④効率よく熱を生み出すには下半身の筋トレがオススメ

コロナに負けない身体作りを目指して、免疫力アップのために今すぐできる「体温アップヨガ」、今日から始めてみませんか?

参考:東大TV 石井直方「中高年のためのスロートレーニング:科学的な工夫で筋肉づくり」駒場祭公開講座2017

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堀川ゆき

堀川ゆき

理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。



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