ピラティスの基本「軸の伸長」を体得しよう!理学療法士によるボールで「軸の伸長」エクササイズ

堀川ゆき

ピラティスの基本「軸の伸長」を体得しよう!理学療法士によるボールで「軸の伸長」エクササイズ

堀川ゆき
堀川ゆき
2021-03-11

本来の正確な身体の使い方を習得する「ピラティス」の基本は、重力に対して身体を上に引き上げる感覚を覚えること。理学療法士でヨガインストラクターの堀川ゆきさんに、その感覚が掴みやすくなるエクササイズをご紹介いただきます。

ピラティスの特長とは?

ピラティスとは、ジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズです。1926年にジョセフがニューヨークにスタジオを開設したのち、ピラティスは爆発的人気となりました。

ピラティスは誕生してからまだ100年弱程です。一方でインダス文明が栄えた4000年前から存在していたとされるヨガと比べると、歴史や誕生の背景は全く違います。ピラティスでは背骨や骨盤に焦点をあてて、インナーマッスルをコントロールし、本来の正確な身体の使い方を習得していきます。

また、ポーズを静止するヨガに対して、ピラティスのエクササイズは静止せず反復して動き続けるのが特長です。

・ヨガには「静」の要素
ピラティスには「動」の要素

があるのです。

さて、このピラティスには、いくつかの基本原則があります。その中でも今回は、ピラティスの基本原則の一つである「軸の伸長」をエクササイズで体感してみましょう。

「軸の伸長」って何のこと?

「軸の伸長」とは、重力に対して身体を上に引き上げる感覚のことです。

「軸の伸長」によって、重力に押し潰される力に抵抗する、垂直方向の抗重力活動が起こります。こうすることで身体の左右のバランスがとれて身体が中心に整い、身体のアライメントが整います。「抗重力筋」については「代謝アップ&良い姿勢に!理学療法士が解説「抗重力筋」を鍛える方法」を参照してくださいね。

さらに「軸の伸長」によって、身体のコアにも必要な力が自動的に入ります。

ピラティスの基本原則の中でも、私はこの「軸の伸長」を特に重要視しています。この基本原則はヨガにもリハビリにも通用するものがあると考えているからです。

ターダーサナで「軸の伸長」

まず、ターダーサナ(山のポーズ)で体感してみましょう。ターダーサナはすべてのヨガのアーサナの原点だと以前お話しました。そのターダーサナ、ただ何気なく立っているだけになってはいないですか?「軸の伸長」を意識して立ってみましょう。いろんな例え方ができますが、天井から頭頂部を糸で引っ張られているような、または背骨をいつもより10センチくらい長く上に引き上げるような感覚です。

ターダーサナ

この写真のように壁を使って立った場合、仙骨の辺り・肩甲骨の間・後頭部の3点だけが壁にくっつきます。この3点全てが壁に触れている状態が理想的な姿勢です。

オーバーボール

今回はこちらのオーバーボールを使います。

オーバーボール

このようなボールは、ジムボール、エクササイズボール、ピラティスボールとも呼ばれています。100円均一にも良く似たボールが売っていますが、空気を入れる量を自分で調節できるボールが理想です。写真のように空気はパンパンになるまでは入れないからです。

ボールがない場合は、小さくて軽めの枕やクッション、ぬいぐるみのようなものでも今回は代用できます。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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堀川ゆき

堀川ゆき

理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。モデルやレポーターとして活動中にヨガと出会い、2006年にRYT200を取得。その後健康や予防医療に更なる関心を持ち、理学療法士国家資格を取得し、慶應義塾大学大学院医学部に進学。現在大学病院やスポーツ整形外科クリニックで、運動機能回復のためのリハビリ治療に携わる。RYT200解剖学講師も務める。

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オーバーボール
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