性と真正面から向き合う時代へ|女性向けケアブランドirohaの考えるセクシャルウェルネス#1
女性を縛りつけているのは誰だ
––とはいえ、多くの女性にとって、セルフケアやセルフプレジャーアイテムについて話をするというのは、まだ少し抵抗があることのように思えるのも事実です。その点についてどのようにお考えですか?
「物心ついた時から、世の中では女性の性はタブー視されていたし、当然両親からそういう話はしてはダメと言われたり、社会的に女性はこうあるべきとか...誰の視線を意識しているというよりは、もうそういう環境が自分に縛りをつけてしまっていたと思うんです。それは女性に限らず男性も同じで、だからこそ女性から性についてこんなことをしたいなどと言えば、男性から変に経験豊富だと思われてしまったり。そうなると女性も伝える勇気がなくなってしまいますよね。でも実は日本には江戸時代まで春画もあったし、明治に入るまではもっと性がおおらかに捉えられていたんです。太古の昔からずっと女性の性がタブー視されていたわけではないし、自分の世界は性も含めて自分で選んでいいよね、と思いませんか?」
––確かにそうですね。誰が決めたわけでもないのに、自分で自分を縛ってしまっているのですね。
「だからirohaではそういうメッセージをずっと、トークイベントなどで紹介し続けています。加えて、最近では女性の生理のことを気兼ねなく話せるようにしようという#NoBagForMeだったり、職場でのヒールやパンプスの強制をやめようという#KuTooといった女性の体に関する社会的な動きもありますが、これも追い風になって少しずつ女性の体や性について話すことへの抵抗感が薄くなってきている実感はあります。ただ、それがセルフプレジャーとなると、まだ抵抗感があるのかなという印象はぬぐいきれません」
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