性と真正面から向き合う時代へ|女性向けケアブランドirohaの考えるセクシャルウェルネス#1
セルフプレジャーは定期的なボディメンテナンスのひとつ
––その抵抗感を払拭するには、どうしたらいいのでしょうか?
「なんとなくまだ特殊なものとしてセルフプレジャーを考えている人が多いと思うのですが、私たちirohaではセルフプレジャーというのはセルフケアと同じであり、その一環として捉えています。例えば髪にトリートメントをする時に癖っ毛だからこれを使おうとか、サラサラにするためにこっちを使おうとか...それと同じようにセルフプレジャーについても、今日はこんな気分だからこういうふうに楽しもう、などというように気軽に向き合ってもらえたら嬉しいなと思っています。そのためには、まずは自分自身の心地よさや快楽について知ることが必要だと思います。ちなみに、婦人科医によると膣も老化すると言われていますが、定期的に膣を動かすと血行が良くなって老化を遅らせることができるのだとか。そう考えるとセルフプレジャーを、定期的なボディメンテナンスのひとつとして考えてもいいのかも知れません」
––なるほど。自分の体やその心地良さについて、まず自分が理解することが大切なのですね。
「そうなんです。というのも女性誌で性に関する質問の特集をすると、セックスで気持ちよくなれないという悩みがすごく多いんですが、これって女性の心地よさや快楽を男性側が開発するのが当然という流れが、社会的にあるからではないでしょうか。そういう流れがあると、女性自身が自分の心地良さに向かい合えないですよね。自分の心地よさがわからなければ、パートナーにも伝えられない。そこから、先ほどの悩みが出てくるわけです。まずは自分の心地よさを探り、自分が嬉しいことや楽しいことがわかることで、それを相手にも言えるようになること。それが少しずつでも言いやすい世の中になれば、女性がもっと生きやすい世の中になっていくかなと。そしてこれこそが性にポジティブになることにつながっていくのではないでしょうか?」
女性が性の話をするとなると、どちらかといえばネガティブな印象を持たれることが多いもの。そんな女性が生きづらい世界を変えるためにも、自分で自分を縛るような価値観は一度捨てて、自分の性や心地良さについて改めて考えてみるのもいいかもしれません。
※シリーズ「#大人こそ学びたいセクシャルウェルネス」では、4回にわたってセルフケアブランド「iroha」広報担当の犬飼さんにお話を伺います。次回は2020年4月24日(金)に配信予定。お楽しみに!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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