世界的に有名なヨガ指導者に聞く心の整え方|思考に秘められたパワー
思考はパワフルな波動であり、現実を変える力がある。バラ色の未来を築くための思考法とその必要性を見ていこう。語ってくれたのは、世界的に有名な瞑想とヨガ哲学の指導者、サリー・ケンプトン氏。
瞑想の恩恵とは
私が瞑想から得た最大の恩恵のひとつは、自分のマインドに振り回されなくなったことだ。
ご存知のとおり、マインドは落ち着いたり鎮まることが苦手だ。常に何かを計画し、批判し、心配し、ケンドリック・ラマーのグラミー初受賞はいつだっけ?といった質問に取り憑かれている。
初めて瞑想をして以来、瞑想練習のうち分は思考の嵐が続き、やがてマントラを唱える時間が来て、ほんのわずかな時間だけ静かにリラックスできる、という状態が何年も続いた。自分の過剰な(時には張り詰めた)心のおしゃべりと向き合うのは、ドラゴンと対決するようなものだった。私のドラゴン・マインドが煙や火を噴く間、私はマントラに集中しようとした。自分をつなぎ止めてくれる綱のように思えたのだ。だがドラゴンは数分ごとに綱をすりぬけて、激しくのたうちまわる。なかなか鎮まらず、最後にタイマーのベルが鳴ってようやく苦闘から解放されることもしょっちゅうだった。
マインドへの反応に変化が訪れる
だがしばらくすると、面白いことが起こり始めた。1時間の瞑想セッションのラスト5分までマインドが鎮まらないのは相変わらずだったが、自分の反応が変わってきたのだ。思考が次々に湧き起こっても、あまり真剣に取り合わなくなった。つまり、対処すべき思考を選べるようになったのだ。毎日の瞑想を通じて今に集中する努力を重ねた結果、自分と思考を分けて考えられるようになった。たとえば「私には絶対無理」と自虐的なことを考えると、マインドのほかの部分が騒ぎ出して、こう教えてくれる。「それは単なる思考よ。信じる必要はないわ」ってね。すごいでしょう?マインドの一部がネガティブな思考と距離を置いて観察して、手放すなんて。
たとえ15分でも毎日この練習を続けていれば、自分のマインドの動きや、その荒々しい性質を飼い馴らす方法がわかってくる。どんな思考が自分に害をもたらすのか、愛や明晰さを増幅するのか、あるいはただの雑音なのかを、それぞれ区別できるようになるし、今までマインドに信じ込まされていた無限に続くトリックを見破れるようになる。たとえば、今起きて食べなければ、ルームメイトにマフィンを食べられてしまう、といった思い込みも難なく手放せるようになるだろう!
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