集中力が持続!? 知っているようで知らない「グラウンディング」とは
春は始まりの季節です。新たな出会い、仕事、学びなど、ワクワクすることがたくさん!よい刺激を受けて、やる気スイッチが入るのはとても素敵なことですが、一方で気持ちだけが先走り、身体がついていかない…そんなこともあるのではないでしょうか? 新しいことが始まる季節だからこそ、焦らずにもう一度足元を見直す必要があります。ふわふわする気持ちを落ち着かせ、まずは土台を固めましょう!
おそらく一度は耳にしたことがある「グラウンディング」という言葉。ヨガのレッスンの中でも時々使われるこの言葉が意味することはどんなことでしょうか?そして、普段の生活の中でも意識すべき「グラウンディング」とは?少しずつひも解いていきましょう。
グラウンディングの意味
グラウンディングの元になるのは英語の「ground」です。いくつかの意味を持つ単語ですが代表的なものは以下の通りです。
1.接地(地面と接する、地面に置く)
2.基礎(基礎工事、基礎教育、基礎知識)
3.(主張、議論などを)基づかせる
元々の意味を理解した上で現在一般的に使われている「グラウンディング」の意味を再確認してみましょう! 「グラウンディング」とはヨガだけにとどまらず、生き方や精神的なことに至るまで、様々な場面で以下のような意味を持って使われています。
1.土台を安定させる
2.地に足をつける
3.意識を根付かせる
本来の意味から発展して単なる地面や足元だけでなくマインドに関わることにも使われるようになりました。
ヨガとグラウンディング
アーサナと言われるヨガのポーズは、立って行うものばかりではありません。座ったままや、膝をついた四つ這いの状態で行うものなど様々ですが、どんな体勢であってもマットと接する部分が不安定になるとバランスを崩します。戦士のポーズなど、力強いポーズも安定感がないと強さも半減します。不安定な状態では深い呼吸を保つことも困難になります。ヨガを行う上で大切なことを思い出してみましょう!それは、呼吸と土台です。きちんと地に足をつけて根付かせることで呼吸も深く安定し、集中力もUP!心も落ち着いてきます。ヨガにおけるグラウンディングは呼吸と身体と心を繋ぎ、快適に楽しむために外すことができない重要なことなのです。
日常生活とグラウンディング
ヨガだけでなく私たちが生きる上で地に足をつけて生きることは大切なこと。特に新しい環境や慣れない場では、意識が外側に向きがちです。ふわふわと浮足立ち、気持ちもあちこちに向いて定まらず、知らず知らずのうちに本来の目的や目標を見失ってしまうことも。さらに地に足がついていない状態が続くとマイナスな結果を生むことだってあるのです。例えば旅行に行った時のことを想像してみましょう。旅先では心が開放的になり、あれもこれもと気持ちが先走りがち。その結果、つい注意力散漫となり、ケガをしたり大切な物を忘れてきたり、トラブルに巻き込まれたり…そのような苦い経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?上がりすぎるエネルギーを抑えて心を落ち着かせ冷静になること、それも「グラウンディング」です。
グラウンディングを意識しよう
ヨガはもちろん、普段に生活の中でも基本を無視しては先に進めません。「グラウンディング」は本来の意味にもあるようにすべての基礎となるもの。地に足をつけ、意識を根付かせることで、大地にどっしりと根を張る樹木のような強い身体と心を作ることができるのです。ブレない軸を持つと、風が吹いたぐらいで倒れることはありません。以下の点に思い当たることがある場合は「グラウンディング」への意識を高めてみる必要があるかもしれません。
・集中力が続かない
・周りに流される、または周りが見えなくなる
・感情に波がある
・気持ちだけ先走り、行動が伴わない
・常にバタバタしている
地に足をつけ地面とつながることで背筋が伸び、身体は安定します。身体と心は繋がっています。身体とつながった心に強さを与えてくれることも「グラウンディング」の効果です。変化の大きなこの時期こそ土台を見直してみましょう。ヨガでは一味違う心地よさを体感でき、仕事やプライベートでも物事がよりスムーズに進んでいくかもしれません。
ライター/須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にフィットネスクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ、オフィス出張など多くの場でレッスンを実施。リストラティブヨガからパワーヨガまで、静と動のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと同様にアロマを伝える活動も行なっている。RYT200取得/フェイシャルヨガTT/骨盤底筋トレーニングヨガTT/リストラティブヨガTT/NARDアロマアドバイザー/yuica日本産精油スペシャリスト
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