熱に弱い乳酸菌を生きたまま腸に届ける。夏の味噌汁は「冷まして食べる」と栄養効率が上がる

熱に弱い乳酸菌を生きたまま腸に届ける。夏の味噌汁は「冷まして食べる」と栄養効率が上がる
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気温が高くなってくると、アツアツの味噌汁を飲む気がしなかったり、そうめんや冷やし中華など、冷たい麺類だけで食事を済ませてしまってはいませんか?味噌汁は「温かくして飲むのが当たり前」となっている中で、宮崎県の郷土料理『冷や汁』のように、冷やして食べる地域もあります。実はこれ、とても理にかなった方法なんです。今回は、味噌汁を冷やして食べることで得られる健康効果と、より効果的になる食べ方について解説していきます。

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味噌の効能

日本の伝統的な発酵食品である味噌は、原料である大豆と同様、良質なたんぱく質をはじめ、様々な機能性成分が豊富に含まれています。
発酵により大豆の成分を消化に良い形で摂ることができるうえ、アミノ酸やビタミンなどが多量に生成されるので、栄養的にも更にパワーアップしています。
熟成する過程で増殖する酵母や乳酸菌といった微生物は、腸内環境を整えたり、免疫力を高めたり、多くの健康効果をもたらしてくれます。

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味噌汁を冷やして食べることで得られるメリットとは

味噌は加熱しないと効果が出ないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。温度が冷たくても、味噌本来のパワーはしっかりと発揮します。

①大豆成分の効能は健在
女性ホルモンの乱れを整える『イソフラボン』や、糖の吸収を穏やかにしたり、血糖値を安定させたりする『大豆ペプチド』、肥満抑制作用がある『サポニン』といった機能性成分は、味噌の温度が低くても効果が期待できます。

②生きた酵素や乳酸菌をそのまま取り入れられる
熱を加えないことで、味噌に含まれるプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)などの酵素が壊れず、栄養の吸収効率を高めてくれます。また、腸内環境を整える乳酸菌は熱に弱いので、温度が低い方が生きたまま腸まで届きやすいでしょう。

③体をクールダウンさせてくれる
暑い日や運動後などの体は熱がこもり、汗で水分と同時に体の塩分やミネラルも失われてしまいます。冷や汁なら、火照った体を優しくクールダウンさせながら、塩分ミネラル補給で熱中症を予防することができます。

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冷や汁の効果的な食べ方

それでは、冷や汁の効果をより発揮させるために、加えたい具材や食べ方について紹介していきます。

たんぱく質をプラスする

暑さで食欲が落ちると、筋肉の材料であるたんぱく質が不足し、代謝が落ちて太りやすくなります。
豆腐や納豆、アジやツナ、サバ缶、豚肉などを加えることで、効率よく栄養を補給しつつ、代謝をアップさせることができます。

薬味で疲労回復効果アップ

大葉、ニラ、みょうが、ネギ、生姜、にんにくなどの薬味野菜には、ビタミンB1の吸収を高めるたり、抗酸化作用が強い成分が豊富に含まれています。
たんぱく源と組み合わせることでより疲労回復効果アップが期待できます。

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汁の温度は常温か適度な冷たさで

暑いからとにかく冷たいものをと、氷をたくさん入れたり、冷蔵庫でキンキンになるまで冷やしてしまうと、逆に胃腸が冷えて下痢などの消化不良を招いてしまいます。
体が暑さでバテている時こそ、常温に近い温度で食べることで、胃腸から身体全体を労わってあげましょう。

まとめ

暑い夏はアツアツの味噌汁を無理して食べることはなく、冷ましてこそ得られる効果もあります。季節に合わせて柔軟に食べ方を工夫することで、より健やかに夏を過ごしていけそうですね。
 

《参考文献》
あたらしい栄養学/高橋書店
 

《ライター》やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

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