〈更年期と5月〉この時期、妙に「疲れる」と感じるあなたが、無意識に自分を疲れさせていること
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
「その判断」が、しんどさを長引かせる
5月になると、なんとなく体調が安定しない日が増えてきます。
朝起きたときに、
だるい。
気分が重い。
動きたくない。
そんな日も、少なくありません。
そしてそのとき、多くの方が無意識にやっていることがあります。
それは、朝の状態でその日一日を判断してしまうことです。
「今日はダメな日」と決めてしまう
朝の段階で、
「今日は調子が悪い」
「今日はうまくいかない気がする」
そう感じたとき、そのまま「今日はダメな日だ」と決めてしまう。
そして、思うように動けない自分を見て、「やっぱりダメだ」と感じてしまう。
さらに、
「こんな自分ではいけない」
「ちゃんとできない自分はダメだ」
と、自分を責めてしまう。
この流れは、とても自然に起きるものです。
けれど実はここに、しんどさを長引かせてしまう原因が隠れています。
状態は「固定」ではなく「変化するもの」
大切なのは、今感じている状態は、その瞬間のものであって、ずっと続くものではないということです。
更年期の体は、一日の中でも状態が変わりやすくなっています。
朝はしんどくても、少し動いたら楽になることもある。
逆に、朝は大丈夫でも、夕方に崩れることもある。
つまり、今の状態だけでその日を決めてしまうと、実際の体の変化とズレが生まれてしまいます。
「自分を評価すること」が負担になる
もう一つ大きいのが、体調が悪いときに、それを“自分の評価”につなげてしまうことです。
できない自分はダメ。動けない自分は価値がない。
そう感じてしまうと、体のしんどさに加えて、さらに心の負担も重なります。
そして、その状態で無理に動こうとすることで、より疲れてしまう。
こうした流れが、しんどさを長引かせる原因になっていきます。
元気な人は「不調がない」のではない
ここで一つ視点を変えると、体調が安定している人は、まったく不調がないわけではありません。
同じように、疲れる日もあれば、動けない日もあります。
ただ違うのは、その状態を「ダメなもの」として扱うのではなく、一つの状態として受け止めていることです。
そしてその上で、その日にできることを選び、必要に応じて対策をとっている。
この違いが、結果として大きな差になっていきます。
必要なのは「判断」ではなく「観察」
では、どうすればいいのでしょうか。
ここで大切なのは、
「判断すること」ではなく、
観察することです。
「今日はダメだ」と決めるのではなく、「今日は少しエネルギーが低い状態なんだな」と見る。
評価ではなく、把握する。
その上で、今の状態でできることを選ぶ。
この流れに変えるだけでも、体への負担は大きく変わっていきます。
「今の状態の中でできること」を選ぶ
すべてを普段通りにやろうとするのではなく、その日の状態に合わせて、できる範囲を決める。
少しだけやる。
一つだけやる。
無理をしない。
こうした選択の積み重ねが、結果的に安定につながっていきます。
最後に
5月に体調が揺れることは、決して特別なことではありません。
ただ、その中で無意識に自分を追い込んでしまうことで、しんどさが長引いてしまうことがあります。
だからこそ、今の状態をそのまま受け止めること。
そして、その中でできることを選んでいくこと。
その積み重ねが、少しずつ楽に過ごせる状態をつくっていきます。
また、ここまで読んでくださった方の中には、
「自分の状態をどう見ればいいのか分からない」
と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
更年期の不調は、体だけでなく、思考や環境など、複数の要素が重なっていることが多く、一人では整理しづらいものでもあります。
そのため、今の状態を客観的に見つめる一つの方法として、Instagram(@yorisol_com)にて、簡単な診断をご用意しています。
もし必要であれば、ご自身のペースで一度整理してみるのも一つの選択です。
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