更年期の"これから"を決める〈連休明けの過ごし方〉
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
連休明けは、「疲れた」という声が意外と多く聞かれます。
だるい。
やる気が出ない。
なんとなく動けない。
そうした感覚を覚えながら、日常に戻っていく方も少なくありません。
本来であれば、休んでいたはずの期間です。
気分転換もして、少しゆっくり過ごした。
それなのに、なぜか元気になるどころか、逆にしんどくなっている。
この違和感に戸惑う方は、とても多いものです。
実はこの状態は、「回復していない」のではなく、生活リズムが一時的に変わっていることによって起きているケースがほとんどです。
連休中は、起きる時間や寝る時間が変わったり、食事のタイミングがずれたり、活動量も日によってばらつきが出やすくなります。
そうした小さな変化が積み重なり、体は一時的に“いつもと違う状態”になっています。
そのため、朝はなんとか動けても、夕方になると一気に疲れが出て動けなくなる、ということも少なくありません。
これは単なる体力の問題ではなく、一日の中で負荷が積み重なり、処理しきれなくなっているサインです。
「元に戻そう」とするほど、崩れやすくなる
こうした状態のとき、多くの方がやってしまうのが、「一気に元のペースに戻そうとする」ことです。
普段通りに動こうとする。
遅れを取り戻そうとする。
気合いでスイッチを入れようとする。
一見すると正しいように思えますが、更年期の体にとって、この“急な切り替え”は負担になりやすいものです。
もともとこの時期は、エネルギーの波が一定ではなく、環境の変化にも影響を受けやすくなっています。
その状態で無理にペースを引き上げると、一時的に動けたとしても、あとから大きく崩れてしまうことがあります。
必要なのは「戻す」ではなく「慣らす」こと
だからこそ、連休明けに大切なのは、「元に戻すこと」ではなく、少しずつ慣らしていくことです。
最初はスローペースで問題ありません。
むしろ、その方が結果的に安定しやすくなります。
たとえば、すべてを元通りにしようとするのではなく、一日の中でできることを少しだけ選ぶ。
無理にペースを上げるのではなく、今の状態に合わせて動く範囲を決める。
そうした小さな調整の積み重ねが、体のリズムを自然に整えていきます。
「少しずつ戻すための計画」を持っておく
さらにもう一つ大切なのは、最初から「どう戻していくか」を考えておくことです。
いわば、自主トレのように、段階的な計画を立てておくイメージです。
最初の数日は軽めに。
少し慣れてきたら、少しだけ負荷を上げる。
無理のない範囲で、徐々に元の状態に近づけていく。
このように、あらかじめ流れを決めておくだけでも、無理な頑張りを防ぐことができます。
「疲れている自分」を前提にする
連休明けにしんどさを感じること自体は、決しておかしなことではありません。
むしろそれは、体が変化に対応しようとしているサインでもあります。
だからこそ、「疲れている自分はダメだ」と考える必要はありません。
大切なのは、無理に戻そうとしないこと。そして、今の状態に合わせて少しずつ整えていくことです。
整える前に、「今の状態を知る」
多くの方が、「どうすれば元に戻るか」を先に考えます。
けれど本来は、その前に必要なのは、「今、自分がどの状態にあるのか」を知ることです。
体の疲れなのか。
頭の使いすぎなのか。
気持ちの消耗なのか。
それとも環境による負担なのか。
ここが曖昧なまま動いてしまうと、頑張っているのに、なぜかうまくいかない、という状態になりやすくなります。
最後に
連休明けは、「元に戻さなければ」と思いやすいタイミングです。
けれど更年期の今は、戻すことよりも、崩れないことの方が大切な時期でもあります。
今の自分の状態を知り、そこに合わせて少しずつ整えていく。
その積み重ねが、この先の安定につながっていきます。
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