〈更年期〉仕事、家のこと、いろいろ「ちゃんとできない日」が続くときに|やる気とエネルギーの整え方

〈更年期〉仕事、家のこと、いろいろ「ちゃんとできない日」が続くときに|やる気とエネルギーの整え方
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高本玲代
高本玲代
2026-04-28

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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朝、やらなければいけないことは分かっている。

仕事もある。家のこともある。今日もやるべきことはたくさんある。

それなのに、どうしてもやる気が出ない。

動かなければと思うのに、体がついてこない。気づけば先延ばしになり、あとから余計に大変になる。そして最後は、自分を責めてしまう。

「どうして私はこんなにできないんだろう」

そんなふうに感じている方は、決して少なくありません。

「やる気がない」のではなく、別の問題

こうした状態になると、多くの方はまず、「自分がダメなんだ」と考えます。

  • 気合が足りない
  • 怠けているだけかもしれない
  • もっと頑張らなければいけない

けれど実際には、それは“やる気の問題”ではないことがほとんどです。

更年期の時期は、ホルモンの影響による体の変化に加えて、日々のストレスや負担が重なりやすく、体そのものがエネルギーをうまく保てない状態になりやすいのです。

つまり、「やる気がない」のではなく、エネルギーが足りていない状態です。

更年期のエネルギーは「波」で動く

もう一つ大切な特徴があります。

それは、更年期のエネルギーは一定ではなく“波”があるということです。

昨日はできたことが、今日はできない。午前中は大丈夫でも、午後に崩れる。

こうした波があるのは、決して特別なことではありません。

ただ、多くの方がここでつまずきます。なぜなら、「できる日」を基準に考えてしまうからです。

「もっとできるようにならなきゃ」がズレの原因

調子がいい日があると、「本当はこれくらいできるはず」「もっとできるようにならなきゃ」そう考えてしまうのは自然なことです。

けれどその基準で毎日を見てしまうと、できない日=ダメな日という認識になってしまいます。

そして、できない → 焦る → 無理をする → さらに崩れるという流れに入ってしまいます。

よくある「頑張りすぎ」のパターン

このとき多くの方が選んでしまうのが、「無理してでもやる」という方法です。

  • とにかく手をつける
  • 気合で動く
  • 遅れを取り戻そうとする

一時的にはうまくいくこともありますが、エネルギーが不足している状態で無理をすると、その反動は必ずあとから来ます。

結果として、さらに動けなくなる、さらに自分を責めるという悪循環になってしまいます。

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必要なのは「行動」ではなく「状態を見ること」

では、どうすればいいのでしょうか。

ここで大切なのは、行動を変える前に、状態を見ることです。

多くの方は、「どう動くか」ばかりを考えます。

けれど本来は、「今、自分はどんな状態なのか」を先に把握する必要があります。

「ダメだ」と思う前に、観察する

ポイントは、感情を入れずに、自分を見ることです。

たとえば、「今日はやる気が出ない」→ ダメだ、と思うのではなく、「今日はエネルギーが低い状態なんだな」と見る。

これは、ダイエットで体重を測る感覚に近いものです。

体重が増えていたときに、「最悪だ」と思うのではなく、「今はこういう状態なんだ」と把握する。

そこから、じゃあ今日はどうするか、何を少し調整するかを考える。

同じように、自分の状態も、評価ではなく観察することが大切です。

小さくできることだけやる

状態が分かったら、その上でできることを小さく選びます。

  • 一つだけやる
  • 時間を短くする
  • 優先順位を下げる

「全部やる」ではなく、「これだけやる」に変える。

この積み重ねが、結果的に安定につながっていきます。

多くの人がつまずくポイント

ここで多くの方が時間がかかるのが、「今の自分を受け入れる」という部分です。

  • こんな状態ではダメだ
  • もっとできるはずなのに

そう思ってしまう気持ちは自然です。

ただ、この段階で受け入れられないまま進もうとすると、常に「本来の自分」とのギャップに苦しむことになります。

だからこそ、まずは一度、「今はこういう状態なんだ」と認めることが大きな鍵になります。

最後に

「ちゃんとできない日」が続くとき、それはあなたの意志が弱いからではありません。

体からのサインであり、調整が必要なタイミングです。

大切なのは、無理に動くことではなく、まず状態を知ること。

そして、できない自分を責めるのではなく、今の自分に合った動き方を選ぶことです。

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