【なぜ首を回しても肩こりが楽にならないのか】首回しにもルールがあった!?ストレッチ効果を最大限に高める思考術
無意識に体に入っている余計な力みが動作に与える影響について探求している、アレクサンダーテクニークの実践者が、体の不調などを解剖学的な視点を交えて考察するシリーズ。いつものやり方に「思い」をプラスするだけの、簡単な解決策を提案します。70回目のテーマは「効果的な首の回し方」です。
首を回してもスッキリしない理由
「肩がこったな〜」というとき、手っ取り早い対処法として、首を前後左右に倒したり回したりするストレッチをしている人は多いと思います。一方で、「首を動かしてもあまりスッキリしない」という声が多いのも事実。あるいはストレッチの直後はスッキリしても、すぐにまた首や肩周りが重くなるという人もいることでしょう。
ストレッチをしているのに思うような効果を得られない人は、自分がどのように首を動かしているのか見つめ直してみる必要があります。
首を詰まらせたままストレッチしている人が多い
作業に集中して肩こりになるとき、人は無意識に頭で脊椎を押し下げ、全身を地面に押し付けるように力んだ状態になっています。この首が詰まった状態でいくら首を動かしても、詰まっている部分はそのまま。それ以外の部分で無理やり動かしていることになります。
つまり、首は7個の骨が積み重なるように連なっていて、本来はその一つひとつが自由に動ける構造をしているのに、実際には一部(主に下の方)で首全体の動きをまかなっているんです。局所的にはストレッチされていると実感できても、同時にその一部への負担も大きく、それがあとあとの痛みといった不快感につながることもあります。
無意識にあごから回していることも
また私たちは視界に入る、顔よりも前の方に意識が集中しやすいという特徴があります。そうすると、首を回そうと思っても、無意識にあごから動かしていることも。このあごの先導も首をより詰まらせる要因となります。
首全体を無理なく回すためのイメージ術
首のストレッチをするときには、無意識の頭による全身の押し下げを手放し、脊椎のすべてが自由に動けるようなイメージを取り入れて見てください。そこで次のことを試してみましょう。
頭と首の仕組みの確認する
まずは、頭と首の仕組みに関する認識をアップデートします。頭と首の境は、だいたい耳たぶの高さ。その位置で頭は動いていると思ってください。この頭と首の境となる関節を認識すると、頭は思っているよりも高いところにあり、首もかなり長いものだと感じることができるでしょう。これだけでも全身の力みが解放されると感じる人もいるはずです。
「頭頂部が脊椎全体を先導する」と思いながら首をゆっくり回す
首を回すときは先ほどのイメージを踏まえて、頭頂部が首を先導するイメージでゆっくり動かします。また実際に動かす必要はありませんが、首の下に連なる脊椎すべても動ける可能性があると思えば、首の可動域はより広がり、無理なく動かせます。
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