【砂糖入りドリンクが若者の不安症状のトリガーに?】研究でみえた関連性とは?

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2026-04-01

糖分を多く含む飲料の摂取と、若者の不安症状との関連が示された。

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不安症状は若者の心の不調の主な原因の一つとされている。2023年には、子どもや若者の5人に1人が何らかの精神的不調を抱えていると推計されており、不安症状はその中でも特に多く報告されている。新たな研究の共著者で、ボーンマス大学の栄養学講師クロエ・ケイシー博士は、従来の公衆衛生の取り組みは、食生活の乱れによる肥満や2型糖尿病など、身体面への影響に重点が置かれてきたと指摘する。一方で、食事がメンタルヘルスに与える影響は十分に調べられておらず、特にエネルギー量が多く栄養価の低い加糖飲料については研究が限られていると述べる。

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加糖飲料と10代の不安症状に関連

そして今回、ボーンマス大学の研究者らは、若者における加糖飲料と不安症状の関係を調べるため、10~19歳を対象とした9件の研究を分析した。これらの研究では、加糖飲料の摂取量とメンタルヘルスについてアンケート調査をもとに評価していた。糖分を多く含む飲料には、炭酸飲料やエナジードリンク、加糖ジュース、加糖された紅茶やコーヒー、フレーバーミルクなどが含まれる。その結果、9件のうち7件で加糖飲料と不安症状の間に関連が示された。摂取量が多いほど不安症状がみられる傾向も一貫して確認された。また、加糖飲料を多く摂取する10代では、不安症状がみられる割合が34%高かった。「10代における加糖飲料の摂取と不安症状の因果関係は確認されていない、両者に関連がある可能性が示された」と言い、「10代の不安症状は近年、増加傾向にある。この傾向を食い止めるためには、改善可能な生活習慣を明らかにすることが重要だ。」と述べている。

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専門家らによる、血糖値の変動と不安の関係

加糖飲料は一般に「エンプティーカロリー」と呼ばれる食品とされている。これはカロリーはあるが、栄養価はほとんどないことを意味している。含まれる糖分はすぐに消化・吸収されるため、血糖値の急上昇と急降下を招き、健康に悪影響を及ぼす可能性がある」と、管理栄養士のホイットニー・リンゼンマイヤー氏は説明する。また、小児科医のダニエル・ガンジャン医師は「とくに不安症状については、糖分による血糖値の急上昇と急降下がそわそわ感や緊張感を強める可能性がある」と述べる。さらに、UCLAヘルスの上級管理栄養士、ダナ・ハネス博士によると、食べ物はセロトニンやドーパミンなどのホルモンの量に影響を与えるため、メンタルヘルスにも影響するという。不安症状は血糖値の変化の影響を受けることがあり、加糖飲料の摂取によってその変動が悪化する可能性があると述べている。

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専門家による食生活への助言

管理栄養士ウェズリー・マクウォーター氏は、この研究は加糖飲料と10代の不安症状との因果関係を証明するものではないとした上で、それでも加糖飲料が健康的な選択とは言えないと強調する。「高度に加工された食品や糖分の多い食事は、気分を不安定にする可能性があります。一方、たんぱく質や食物繊維、健康的な脂質を含むバランスの取れた食事は、エネルギーや気分の安定に役立ちます食事だけで症状を治療できるわけではありませんが、回復力を高め、気分を安定させる助けにもなります」と述べている。

出典:

https://www.bournemouth.ac.uk/news/2026-02-16/study-finds-link-between-sugary-drinks-anxiety-young-people

https://www.healthline.com/health-news/sugary-drinks-anxiety-young-people-study

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