40代の体が重い理由。管理栄養士がすすめる「超加工品を減らして食卓を整える」という提案

40代の体が重い理由。管理栄養士がすすめる「超加工品を減らして食卓を整える」という提案
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松田 真紀
松田 真紀
2026-04-30

ヨガをしているのに、なんとなく疲れが取れない。呼吸が深まらない。 そんな経験はありませんか? それは単なる年齢のせいではなく、更年期に向かう時期のホルモン変化や、日々の食生活の影響かもしれません。 この時期はエストロゲンがゆらぎ始め、筋肉量や基礎代謝がゆるやかに変化し、自律神経も不安定になりやすいタイミングです。 そこに重なりやすいのが、「超加工品」の日常化です。

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超加工品とは?

超加工品とは、砂糖・精製でんぷん・油脂・たんぱく抽出物などの食品成分や、香料・乳化剤・甘味料などを組み合わせて工業的に作られた食品のこと。菓子パン、甘いシリアルやグラノーラ、スナック菓子、加工肉、甘味入り飲料などが代表例です。忙しい毎日の中で便利な存在ですが、摂る割合が増えすぎると、40代の体には少し負担になりやすい側面があります。 

なぜ体が重く感じやすくなるのか? — 3つのメカニズム

1)血糖変動と脂肪の蓄積

超加工品のなかでも、甘い飲み物や菓子パン、甘味の強いシリアルなどは、吸収の速い糖質を多く含むことがあり、食後の血糖変動を大きくしやすい傾向があります。するとインスリン分泌が増え、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなります。また、血糖値の変動が大きい食事は、空腹感や「また甘いものがほしくなる感覚」につながることもあります。40代以降は、筋肉量や活動量の変化によって、以前より血糖を安定して処理しにくくなる人もいます。そのため、「前と同じように食べているのに重い」「痩せにくい」と感じやすくなります。 

2)炎症に関わる食事の偏りと、だるさ・回復しにくさ

超加工品に偏った食事は、食物繊維不足や脂質バランスの偏り、加工由来成分の影響などを通して、体内の炎症性反応に関わる可能性があります。こうした状態は、だるさやむくみやすさ、回復しにくさなど、日々のコンディションの不安定さに関連することがあります。たとえば、ヨガでせっかく血流を促しても、食事全体の質が乱れていると、すっきり感を得にくいことがあります。 

3)腸内環境と自律神経

食物繊維が少ない食事は、腸内細菌の多様性や働きに影響し、腸のバリア機能にも関わる可能性があります。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、脳と双方向につながる大切な器官です。体内のセロトニンの多くは腸で作られており、腸内環境の乱れは、気分のゆらぎや睡眠の質に影響することが示唆されています。呼吸を深めたいのに落ち着かない——そんなときは、腸から整える視点も助けになります。 

なぜ「少し減らす」だけでも意味があるの?

完璧を目指す必要はありません。研究が示しているのは、超加工品を“ゼロ”にすることよりも、食事全体の中でその割合を少しずつ減らしていくことの大切さです。毎日なんとなく摂っている超加工品を、まずは1日1回、よりシンプルな食品に置き換える。それだけでも、食物繊維やたんぱく質の摂取量が整いやすくなり、満腹感や食後の安定感が変わるきっかけになります。腸内環境は比較的短期間でも変化しうるため、小さな積み重ねには十分意味があります。 

今日からできる小さな一歩

朝の甘いシリアルを、無糖オートミール+ナッツに。
菓子パンを、全粒粉パン+ゆで卵に。
甘いカフェラテを、無糖の飲み方+シナモンに。
市販ドレッシングを、オリーブ油+酢に。

大切なのは、「減らす」ことを我慢にしないこと。
“整える”という感覚で、少しずつ選び方を変えていくことです。

研究が示しているのは、“完璧”ではなく、“割合を減らす”ことです。

全部やめなくていい。まずは、できるところから少しずつ始めましょう。

体が軽い日は、呼吸が深くなり、シャバーサナでも自然に緩みやすくなる。
食とヨガは、とても密接です。

ゆらぎやすい世代は、「削る時期」ではなく「守る時期」。
全部やめなくていい。まずは少し整えることから。

その小さな積み重ねが、未来の自分を守ってくれます。

今日の食卓を、ほんの少し整えてみませんか。

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