米最新研究で判明!|毎日ふたつかみ程度のピーナッツを食べると脳の血流が改善、言語記憶力の向上が期待できる
60歳以上の高齢者がピーナッツを毎日摂取した実験で、前頭葉・側頭葉の血流増加や言語記憶力の向上が確認したことがわかった。
ピーナッツを食べると脳全体の血流改善が見られた
年齢を重ねると、脳への血流は低下し、それに伴って記憶力や判断力にも影響が及ぶ。この変化に着目し、オランダのマーストリヒト大学医療センターにあるNUTRIM研究所は研究を行った。対象は60〜75歳の健康な高齢者31人で、無塩・皮付きのローストピーナッツを毎日60グラム(手のひら、ふたつかみ程度)摂取させた。研究では、ピーナッツを食べる16週間と、摂取を避ける16週間を設け、両期間の間に8週間の休止期間を挟んで比較している。
実験ではMRIスキャンを使って脳の血流を測定し、記憶力や考える力をテストした。その結果、ピーナッツを食べた期間には、脳全体の血流が約3.6%増加。特に前頭葉や側頭葉、記憶や意思決定に関わる灰白質では血流の改善がより目立った。脳の活動が活発になることで、記憶や思考力の維持につながると考えられている。ピーター・ヨリス博士は「長期的に無塩・皮付きピーナッツを食べることで、脳全体の血流が良くなり、血管の働きも改善する可能性がある」と説明している。脳に十分な血液が届くことは、酸素や栄養をしっかり供給し、脳の健康を保つうえで重要だ。
言語記憶力や血圧への良い影響も期待できる
ピーナッツを食べた期間には、言語記憶テストでも改善が見られ、正確に覚えられる単語の数が増え、平均で5.8%向上した。反応速度や問題解決能力には大きな変化はなかったものの、血圧もわずかに下がる傾向があり、心臓や血管の健康にも良い影響が期待できる。最高血圧や脈圧が少し下がるだけでも、心筋梗塞や脳卒中のリスクを抑えることにつながるとされている。ピーナッツには、植物性タンパク質、食物繊維、ポリフェノール、良質な脂肪酸が豊富に含まれている。特に血管の健康を支えるアミノ酸、L-アルギニンも多く含まれており、皮付きで食べることで抗酸化物質も一緒に摂取できる。こうした栄養素の組み合わせが、血流や記憶力の改善に寄与したと考えられている。
1日60グラム、無塩・皮付きローストピーナッツを摂取してみよう
今回の研究で使われたのは、無塩・皮付きローストピーナッツを1日60グラム摂取する方法だ。60グラムは市販の小袋1袋分ほどで、手軽に食べられる量である。ただし、ピーナッツは高カロリーであるため、食べすぎには注意が必要だ。栄養士は、無塩や軽く塩味がついたもの、ドライローストや生のピーナッツを選び、タンパク質や野菜、果物、全粒穀物などとバランスよく食べることを推奨している。朝食のヨーグルトにトッピングしたり、昼食後のおやつとしてそのまま食べたりと、日常の小さな習慣として取り入れるだけで、脳の血流や記憶力を支え、血圧にも良い影響が期待できる。高齢になっても思考力を保ち、日々を活動的に過ごしたい人にとって、ピーナッツは無理なく取り入れやすい、身近な食品といえるだろう。
出典:
2 servings of peanuts daily may help boost brain health
Popular daily snack found to boost brain blood flow in older adults, new study shows
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く







