前屈しづらい・膝が伸びにくい人は太もも裏が硬い?もも裏全体・深部までほぐれて脚が軽くなる「ハーフハヌマーン」
太ももの裏がガチガチに張っている人、実は現代人にとても多いんです。放置したままだと、前屈がしづらいだけでなく、立ち姿や歩き方までぎくしゃくしてしまうことがあります。ハムストリングは、下半身の大きな筋肉のひとつで、柔らかく保つことで全身の動きも軽くしてくれるパーツ。今回は、ヨガの「ハーフハヌマーン」というポーズを用いて、ハムストリングを気持ちよく伸ばすストレッチを紹介します。ゆっくり深くアプローチしていきましょう。
現代人はハムストリングが硬くなりやすい
ハムストリングは、骨盤の坐骨から膝裏まで伸びる長い筋肉群。座り姿勢が多い現代の生活では、ハムストリングが常に縮んだ状態にあり、柔軟性を失いやすくなっています。
ハムストリングが硬い人の特徴
・長時間座っていることが多い
・運動不足
・ヒールをよく履く
・歩幅が小さい
・猫背の姿勢
このような生活をしている人は、太ももの裏が伸ばされる機会が極端に少なくなりがち。その結果、膝が伸びにくい、腰が張りやすい、立つと太ももだけが疲れるなど、日常動作の悪影響へとつながってしまうのです。
ハムストリングが柔らかいと何が変わる?
ハムストリングの柔軟性は、日常生活のあらゆる動作に影響します。
・前屈がしやすくなることによる腰への負担軽減
・歩幅が広がり、歩行が軽くなる
・骨盤が引き上がり、姿勢が伸びやすくなる
・脚の後ろ姿がすっきりし、むくみも軽減する
・走る・跳ぶ・踏み込むといったスポーツのパフォーマンスが上がる
特に腰痛を抱える人は、太ももの裏が硬いせいで骨盤が後ろに倒れ、腰だけで頑張ってしまっているケースが多いです。ハムストリングが適度に伸びると、骨盤の位置が整い、腰がラクになります。
深いところまで届く「ハーフハヌマーン」
今回紹介する「ハーフハヌマーン」というストレッチは、ただ太ももの裏を伸ばすだけでなく、下半身の広い範囲に働きかけることができます。
・坐骨の周囲(骨盤の付け根)
・膝裏の伸びづらい部分
・太もも〜ふくらはぎにかけてのつながり
・背骨~骨盤の連動
ハムストリングの上部(坐骨に近いところ)は、ほぐしにくい深部に位置していて、ここをゆるめることで、腰の軽さや姿勢の伸びやすさに直結します。
ハーフヌマーンは継続するとさらにいいことが
ハーフハヌマーンを習慣的に続けると、太ももの裏のこわばりがじわじわとほどけ、腰の重さや脚の張りが減ってきます。最初は膝が曲がってしまっても、無理をせずに続けるうちに筋肉が呼吸するように伸び、骨盤周りが軽くなる感覚が高まります
習慣化すると、「脚が前に出やすくなった」「朝の腰の重さが減った」「姿勢が伸びやすくなった」といった変化を感じる人が多く、日常生活の快適さに直結します。
太もも裏をやわらかくほぐす「ハーフマヌーン」
1)四つ這いの状態から、右脚を前に出し、両手の間に足の裏をつけます。左脚は脚の付け根の伸びが感じられるところまで後ろへ引きましょう。
2)下腹部と前ももをくっつけたままゆっくりとお尻を後ろへ引き、つま先を上に向けます。右膝は伸ばしきらずに少し緩めて、腰や背中を長くする意識を持ちましょう。
3)背中が丸まらない範囲で前屈できそうであれば少しずつ体を前に倒し、さらに右の腿裏を伸びばします。
4)30秒~1分程度キープしたのち、反対側も同様に行います。
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